高校生が地域住民と共に河川清掃イベントを実施
2025年12月のある日、愛媛県立松山西中等教育学校の環境活動グループ「新世界学辞典」が中心となり、河川清掃イベントが開催されました。このイベントに参加したのは、高校生や地域住民、企業のスタッフなど、合計47名。参加者たちは、都市河川から海洋ごみの流出を防ぐために協力し合いました。
イベントの背景
このプロジェクトは、日本財団が推進する「海と日本プロジェクト・CHANGE FOR THE BLUE」の一環として行われました。サステイナブルな社会を目指すこのプロジェクトでは、全国の地域で海洋ごみの問題を意識し、地域住民や高校生が積極的に関与することが求められています。松山西中等教育学校の「新世界学辞典」は昨年度から活動をスタートさせ、今回が3回目の開催です。
清掃活動の実施
清掃は、松山市内の大川下流部で行われました。高校生たちは、地域の住民や企業と連携して、河川内の草丈や周囲の変化に注意を払いながら、約1時間半にわたって活動を行いました。清掃活動の結果、なんと45Lのごみ袋21袋分の河川ごみを回収することに成功しました。このごみは、松山市の「不法投棄ごみボランティア清掃」の制度を利用して適切に処理される予定です。
回収したごみの分析
特に目を引いたのは、回収したペットボトルの状態でした。「川班」と呼ばれる探究グループは、ペットボトルをラベルやフタの有無に応じて4つのグループに仕分けしました。この結果、ラベルやフタが残っているものは不法投棄による可能性が高いと判断され、一方、ラベルやフタのないペットボトルは、ゴミ集積場からこぼれたものと推測されました。この作業を通じて、河川ごみの発生源に対する理解が深まりました。
参加者の反応
地域住民や高校生からは、「普段は少人数で活動しているが、大勢で活動するとたくさんのごみを回収できる」との声が上がり、協力の重要性が再認識されました。また、「地域の高齢化が進んでいるため、若い世代の参加が心強い」といった意見もあり、今後もこのような取り組みを続ける重要性が確認されました。
今後の展望
「川班」は、今回の活動を教訓に、さらなる調査・回収活動を続けていく方針です。地域コミュニティとのより深い関係を築くことが、今後の河川清掃活動において大いに役立つでしょう。そして、市民とともに手を結び、持続可能な社会の実現に向けた活動を推進していくことが期待されています。
団体情報
一般社団法人 海と日本プロジェクトinえひめは、愛媛県内の海を中心とする環境保護活動を行っています。彼らは、地域の課題を解決するために、様々なイベントや情報発信を行っており、今後もこの問題への意識を高める取り組みを続けていきます。詳しくは、
海と日本プロジェクトの公式サイトを訪れてみてください。