フィードバックの現状
2024-03-27 16:16:05
上司からのフィードバックを見直そう!新たな調査結果が示す課題とは
昨今、職場での人的資源の管理が企業の成功に与える影響が重視されています。特に、上司から部下へのフィードバックは、部下の成長やモチベーションの向上、さらには組織全体の成果に大きく寄与する要因とされています。しかし、最近行われた調査からは、フィードバックの受け取り方においていくつかの課題が浮かび上がってきました。
調査は、770名を対象にインターネット上で行われ、10代から60代までの年齢層にわたる多様なバックグラウンドを持つ人々が参加しました。この調査では主に、上司からのフィードバックに対する部下の意見や受け入れの状況に焦点が当てられました。
まず、調査結果の中で約50%の回答者が「役に立つフィードバックを受け取っている」と感じていることが分かりました。その中でも、ポジティブな内容に関しては33%が最も多いと回答しています。一方で、15%はネガティブな内容であっても役に立つフィードバックを受け取ったとしています。つまり、多くの参加者がフィードバックの質や内容について肯定的に捉えている一方で、21%はフィードバックをまったく受け取れないと感じており、そのギャップには注意が必要です。
次に、フィードバックを能動的に求める行動について。この調査で得られた結果によると、全体の約50%のみが自らフィードバックを求めることができているといいます。この能動的な態度は、成長やスキルアップのためには欠かせない要素であり、多くの部下がフィードバックを待つだけではなく、自分から行動を起こす必要性があることを示唆しています。
さらに、約75%の部下がフィードバックを上手に受け入れることに課題を感じているという結果もあります。具体的には、フィードバック内容の解釈が難しい、自己評価とのギャップがある、ネガティブな感情が湧き出るという課題が報告されています。これらの課題をクリアすることで、より良いフィードバック体験を得られ、結果的には個人や組織全体のパフォーマンス向上に繋がる可能性があります。
ここで注目すべき概念が「コーチャビリティ」です。これは、フィードバックを受け入れ、実行する意欲と能力のことを指します。このコーチャビリティが高まれば、フィードバックはより建設的なものとなり、受け取った内容を実際の行動に落とし込むことが容易になります。
コーチャビリティを高めるためには、まずフィードバック探索行動を促進し、次にフィードバック受容性を強化する必要があります。最終的には、受け取ったフィードバックを反映した行動を実行することが求められます。
このように、フィードバックの質を向上させること、そして受け手が積極的にフィードバックを受け入れられる体制を整えることが、今後の組織の成長にとって不可欠です。企業や組織としては、フィードバックが活用される環境づくりを行うべきでしょう。
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