アスベスト検査の新しい道を切り開く『チャント袋』
日本環境分析センター株式会社が、このたび粉じんを飛散させずに建材のサンプルを安全に採取できる『チャント袋』の特許を取得しました。この特許番号は第7357411号、取得日は令和5年9月28日です。『チャント袋』は、アスベストを含む可能性のある建材の事前調査を行うための新たなソリューションとして、高く評価されています。
チャント袋の開発背景
建物や施設の改修工事や解体作業では、事前にアスベストの有無を確認することが法律で定められています。しかし従来の採取法では、サンプル採取の際にアスベストを含む粉じんが空気中に飛散してしまう危険性がありました。これを防ぐために、湿潤法という方法が一般的に用いられていますが、それでも完全な飛散防止は難しいのが現状です。
そこで、より安全に検体を採取できる方法として開発されたのが『チャント袋』です。この製品は粉じんを空気中に飛散させることなく、密閉した状態でのサンプル採取を可能にします。これはアスベストを安全に扱うための重要な一歩です。
チャント袋の革新的な機能
『チャント袋』は、特殊な二重構造の袋を用いて、検体を採取したい場所に直接貼り付けます。これにより、サンプルを密閉状態で採取できるため、切削や切断する際の粉じんの飛散を大幅に減少させることができます。特許を取得したこの技術は、アスベストを扱う業界において革命的なマイルストーンとなることでしょう。
日本環境分析センター株式会社の歴史
日本環境分析センターは、設立以来28年間、粉じんの飛散のない安全な検体採取を目指してきました。2012年には、アスベスト除去工事における集じん・排気装置の管理について学会において発表し、その後の法律改正にも寄与しています。また、同社は先を見越した社会問題の解決に向けた提案を行い続けています。
今後の展望
今後も『チャント袋』を利用した安全性に配慮した調査や分析を提供し続けていく方針です。アスベストだけでなく、他の有害物質に関する調査にも役立つこの技術が、さらなる環境問題の解決に貢献することが期待されます。
会社概要
- - 会社名: 日本環境分析センター株式会社
- - 所在地: 大阪府摂津市千里丘5丁目16番21号
- - 代表者: 代表取締役中元章博
- - 設立年: 平成7年5月26日
- - 資本金: 1,000万円
- - 業務内容: 環境測定、アスベスト調査分析、有害物質の分析など
チャント袋を使用した調査や試料採取、分析についての問い合わせは、下記の連絡先までどうぞ。
電話番号: 06-6380-6660(受付時間9時~17時)
ウェブサイト:
日本環境分析センター