北区花火会2024における3D設営計画の導入
東京都北区での新たな試みが、2024年9月28日(土)に開催予定の「北区花火会2024」にて登場します。通信建設業界のリーダー、株式会社ミライト・ワンが、同イベントに向けて「イベントDX:設営計画サービス」を導入。このサービスは、会場設営の「墨出し」作業に初めて3Dモデルを活用し、設営時間の短縮と費用削減に寄与します。
近年、全国的に見られる人手不足や予算の制約、さらには花火製造に必要な資材の価格上昇といった困難な課題が続いています。その中で北区花火会実行委員会は、FIREWORKS株式会社との協力のもと、ミライト・ワンが提供する新たな設営計画サービスを活用することを決定しました。
デジタルツイン技術による設営計画
「イベントDX:設営計画サービス」では、デジタルツイン技術を用いて、イベント会場の形状や設置物をリアルに3Dで再現します。これにより、事前に座席やテントの配置をシミュレーションすることで、警備員の動線を考慮した設営計画が可能になり、設営業者と警備会社との連携もスムーズに行えます。これまでは目測やスケールに頼った手作業での計測が多かったのですが、3Dモデルの導入により、より正確で迅速な作業が期待されています。
特に、2024年度は有料観覧席の拡大が見込まれ、大規模な会場設営が必要となります。それに先立ち、初めて3Dモデルを用いて、「墨出し」作業が行われることになりました。これにより、限られた作業者の人的リソースを効率良く活用し、短時間で設営作業を進めることができます。
具体的なプロセス
「墨出し」に使用されるデータは、点群データから得た3次元の座標値です。3Dモデルを作成する際、点群データを基にして、必要な位置情報を正確に取得します。その後、GNSS(全地球測位システム)測量器を使って、現地での正確な座標位置を測定し、墨出し作業を行うのです。これにより、より正確で効率的な設営が実現します。
北区花火会の魅力
北区花火会は東京都北区の荒川河川敷で毎年9月または10月に行われる人気の秋の花火イベントです。2024年度のテーマは「REBORN」で、全国屈指の花火制作会社マルゴーが演出する華麗な花火が予定されています。特に色鮮やかな花火とムービングライト、音楽のシンクロを楽しめるこのイベントでは、1万発の打ち上げが予定されています。これまでの花火大会とは異なる新しい魅力が期待されています。
結語
ミライト・ワンは、今後も「イベントDX:設営計画サービス」を通じて地域イベントの成功を支援していく方針です。これにより、地域の活性化やイベントの持続可能な開催に貢献し、地域社会の発展に寄与していくことでしょう。