西アフリカ最大のゴミ山に希望の学校。
西アフリカのガーナ・アグボグブロシー地区は、世界最大の電子廃棄物の墓場として知られています。この地域には10万人以上の人々が住み、生活の基盤が限られています。そんな中、特定非営利活動法人CLOUDYは、2025年までにここに初めての学校を建設するためのクラウドファンディングを実施しています。このプロジェクトは、ただの教育機関を超えて、地域の人々に新たな希望をもたらすものです。
【背景】
CLOUDYは、2020年のコロナ禍に始まった緊急食糧支援を契機に、アグボグブロシー地区との関係を築いてきました。支援活動の中で出会ったシングルマザーから、「子どもを預ける場所がなく、働くことができない」との相談を受け、それが学校設立のきっかけとなりました。CLOUDYは「お母さんのためにも、子どものためにも学校を作ろう」と決意し、このプロジェクトがスタートしました。
【地域の声】
地元のチーフは、かつて何度も学校設立の話が持ち上がったものの実現しなかった事実を踏まえ、「今、学校が建つことをみんなが心待ちにしています」と語ります。また、幼い子どもを持つ母親からは、「託児所があれば安心して働きに出られる」との喜びの声も寄せられています。このように、地域の人々が切実に求めるこの学校は、単なる建物ではなく、地域の未来を変える力を持っています。
【CLOUDY SCHOOLの特徴】
CLOUDY SCHOOLは、子どもを安心して預ける場所の提供だけでなく、次のような独自の特徴を持っています。
1.
居場所の確保: 子どもたちが安心できる居場所を提供し、打ち解けやすい環境を整えます。幼稚園や託児所も併設し、親が安心して働くことができる環境を作ります。
2.
給食の提供: 栄養価の高い給食が提供され、健康面をサポートします。毎日1食は栄養満点の食事が用意され、子どもの成長をしっかり支えます。
3.
オリジナルカリキュラム: スポーツやアート、音楽などを取り入れた独自のカリキュラムを実施し、協調性や創造力を育むことを目指します。
これらの特徴を通じて、地域の人々が真に必要とする支援を提供し、持続可能な発展を促進します。
【プロジェクトの経緯】
プロジェクトは、2020年から始まった緊急食料支援を起点に、2022年に学校建設に向けた話し合いが始まります。その後、ガーナ政府から土地の譲渡提案を受け、一時的な政治的要因で停滞もありましたが、2024年には正式に土地が決定しました。
【資金の使い道】
CLOUDYは、学校建設のために必要な資金を募っています。小学校や幼稚園、託児所の教室建設に必要な費用は総額1,000万円。皆様の支援が、このプロジェクトの成功に繋がります。
【最後に】
CLOUDYの活動は、出会いを通じて始まります。コロナ禍の支援活動の中で出会った女性の声から、この学校のプロジェクトが生まれました。CLOUDYは、一時的な支援に留まらず、地域の未来を共に描くビジョンを持って、学校運営を目指します。国際社会に対する意識を高める一方で、地域の人々との信頼関係を築いていくことが、CLOUDYの使命なのです。