次世代水晶デバイス「Arkhシリーズ」の本格量産開始
株式会社大真空(株式番号6962)は、長谷川晋平社長のもと、次世代水晶デバイス「Arkhシリーズ」の量産を2026年7月から開始することを正式に発表しました。これにより、急成長が見込まれる光トランシーバー市場にアプローチすることが可能になります。自社の水晶発振器「Arkh.2G」を戦略的に供給し、市場シェア拡大を目指す同社の意気込みを探ります。
光トランシーバー市場の重要性
現在、生成AIの普及により、データ通信の需要が急増しています。特に、数百Gbpsから1.6Tbpsという驚異的な高速通信を実現するためには、高周波で低位相ジッタに対応したタイミングデバイスが必須です。これに適した性能を持つデバイスが求められ、光トランシーバー市場が拡大している背景には、データセンターやAIサーバーの需要があります。
Arkhシリーズの特長
1. 高周波・低位相ジッタ対応
「Arkh.2G差動出力発振器」は625MHzの高周波に対応し、低位相ジッタ特性を具えていることが特徴です。コストパフォーマンスとパフォーマンスの両立が図られており、高速データ通信システムでのクロック源の役割を担うことが期待されます。また、高温環境下でも安定した性能を確保しています。
2. アライアンスを通じた展開
Arkhシリーズは、ウエハレベルパッケージ(WLP)構造を採用しており、他社製品に簡単に組み込むことができます。このため、同業他社に対しても容易に採用してもらいやすく、Arkhシリーズを業界のデファクトスタンダードに押し上げる基盤を形成します。
3. 材料調達リスクの低減
「Arkh.3G振動子」は、セラミックパッケージや特定の接着剤を使用せず、ヘリウムを用いない製造プロセスを採用しています。これにより、材料調達リスクを軽減し、資源価格変動の影響を抑え、コスト競争力を強化しています。
今後の展望
株式会社大真空は、Arkhシリーズの生産を拡大し、より高付加価値の差動出力発振器に注力します。さらには、車載向けやウェアラブル機器市場への応用も視野に入れています。また、KGD保証の「Arkh.3G振動子」を通じて、他社とのアライアンスを強化し続けることで、Arkhシリーズを業界標準として位置づけることを目指します。このような取り組みを通じて、高性能水晶デバイスを核とした「水晶プラットフォーム」の構築を進め、お客様にとってより導入が容易なシステム形成を目指します。
用語解説
- - KGD (Known Good Die): 機能や特性が確認されたダイのみを出荷する仕組み。これにより、品質保証が実現されます。
Arkhシリーズについての詳細情報は
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