栄養士を目指す学生たちが挑んだキウイフルーツレシピコンテスト
2024年の8月1日、東京都豊島区にある女子栄養大学駒込キャンパスで第2回「キウイフルーツ×栄養×食育」レシピコンテストが開催されました。このコンテストは、栄養士・管理栄養士を目指す学生たちが、自らの学びを活かしてユニークで健康的なレシピを競い合う場として注目されています。主催は一般社団法人全国栄養士養成施設協会で、協賛はゼスプリ インターナショナル ジャパン株式会社が行いました。
コンテストの目的と背景
このコンテストは、栄養士・管理栄養士の歴史ある教育機関に通う学生が、日々の勉学を生かす機会を提供することを目的としています。また、キウイフルーツの魅力を広め、果物に対する関心を高める狙いもあります。最近の若年層の果物離れが深刻な問題として取り上げられており、その解決を目指す取り組みでもあります。
最優秀賞に輝いた「トマトキウイ鍋」とは?
最優秀賞に選ばれたのは、女子栄養大学短期大学部の「トマトキウイ鍋」です。このレシピは、妊婦を対象にしたもので、鍋にキウイをたっぷりと使用しており、食べる直前にキウイを加えることで甘さと酸味のバランスを楽しむことができるといいます。手軽に作れる家庭料理でありながら、栄養価も高く、悪阻にも効果的だと話題になっています。
審査の内容と結果
審査では、8つのグループが集まり、実演とプレゼンテーションを行いました。厳正な審査の結果、女子栄養大学が最優秀賞を獲得し、優秀賞は愛国学園短期大学の「キウイのまろやかココナッツカレー」となりました。また、ゼスプリ賞を受賞したのは三重短期大学の「健康、美肌にうれしいサマーロール」でした。特別賞も新たに設けられ、多数の学校が入賞しています。
実際のレシピとその工夫
「トマトキウイ鍋」
妊婦の栄養補給を考派のレシピで、キウイの甘さと酸味を活かしています。料理を持ち寄ることで、栄養士を目指す学生の視点が反映された一品です。
「キウイのまろやかココナッツカレー」
忙しい女性に向けて、栄養をしっかりと摂ることができるカレー。料理が簡単に作れることも魅力です。
「健康、美肌にうれしいサマーロール」
市販の材料で簡単に作ることができ、色とりどりのキウイが目を引く料理。切って巻くだけの手軽さが特徴です。
栄養士団体とゼスプリの取り組み
ゼスプリは栄養フルーツの売り込みを目指し、学生たちに栄養バランスや果物の大切さを啓蒙しています。今後も「ゼスプリ栄養改革プロジェクト」を通じて、日本における栄養不足や偏った食生活の改善に努める意向です。2030年までに、より多くの人に果物の良さを伝え、健康意識を高めていきます。
このように、学生たちの創造力あふれるレシピから、果物や栄養に対する新たな視点を得られるのは大変意義深いといえるでしょう。今後の取り組みが楽しみです。