CERANISプロジェクト
2019-02-01 17:30:04
日本の陶磁器魅力を世界へ発信するCERANISプロジェクトの歩み
CERANIS(セラニス)プロジェクトの魅力
日本の焼き物文化を世界に届けるCERANISプロジェクトは、2017年に始まりました。このプロジェクトは、国内の陶磁器11産地が協力し、その地域独自の魅力を発信することを目的としています。日本の陶磁器の特徴や魅力を、映像やウェブサイト、活版印刷のカードなどを用いてわかりやすく紹介し、国内外の陶磁器見本市への参加も行っています。
プロジェクトの背景と目的
CERANISの基本理念は、「地域に根ざしたものづくり文化と食文化を発信すること」です。日本には、焼き物の伝統が根強く、各地域ごとに異なる特性や技法があります。これらをより多くの人々に知ってもらうために、CERANISは現代的なアプローチを採用しました。
各焼き物産地の職人たちが手掛けた陶磁器を厳選し、そのデザインや技法の違いを体験できるようにしています。また、これらの陶磁器は、古くから伝わる技術だけでなく、現代のライフスタイルにもフィットする魅力を持っています。今後は、各地域の土を利用し、条件に合わせた日本酒とのギフトセットを提供する計画もあります。これは、訪日外国人観光客に向けた新しい提案となるでしょう。
MONO JAPANへの出展
CERANISはオランダ・アムステルダムで毎年開催されるMONO JAPANに参加しており、そこで日本の焼き物を広く紹介しています。MONO JAPANは、日本のクラフトやデザイン商品に特化した展示会で、毎年多くの観光客やデザイナーが訪れます。ここでは、日本各地の陶磁器が一堂に会し、正統な日本の技術やデザインが欧州の人々に向けて発信されます。
出展する窯元の中には、平清水焼の青龍窯、会津本郷焼の宗像窯、越中瀬戸焼のかなくれ会などの名が挙げられます。このように、伝統的な技術を持つ陶磁器が欧州市場でどのように受け入れられるのか、その結果は非常に興味深いものです。
デザインと教育の視点
プロジェクトのパッケージデザインには、東京藝術大学の非常勤講師、猪飼俊介氏が関与しています。彼は、「生活の用と美」「伝統と革新」というテーマをもとに、このプロジェクトを導いています。このように、教育的な視点からも本プロジェクトは評価されており、伝統工芸と現代デザインの融合を目指しています。陶磁器を通して得られる学びや価値は、訪れる人々の心に残ることでしょう。
終わりに
日本の焼き物は、その美しさだけでなく、背後にあるストーリーや文化が重要です。CERANISプロジェクトは、それを効果的に伝えるための架け橋となることでしょう。今後も、このプロジェクトがどのように発展していくのか、そして、日本の陶磁器がどのように世界に広がっていくのか、注目していきたいと思います。
会社情報
- 会社名
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株式会社ピハナコンサルティング
- 住所
- 東京都港区虎ノ門3-14-1
- 電話番号
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