比較思想学会50周年
2023-05-22 09:00:01

比較思想学会創立50周年記念大会、哲学の未来を探求するシンポジウム開催

比較思想学会創立50周年記念大会



比較思想学会が設立50周年を迎え、記念大会を令和5年7月1日(土)と2日(日)の2日間にわたり、大正大学巣鴨キャンパスにて開催します。この大会では、統一テーマ「比較思想と世界哲学」のもと、以下の4つのシンポジウムが行われます。

1. 空海と世界哲学
2. 比較思想と世界哲学――ガブリエル・マルクスを迎えて
3. 日本哲学から見た比較思想と世界哲学――ブレット・デービスを迎えて
4. 普遍的思想史の夢の続きへ――中村元の比較思想研究の回顧と展望

特に注目すべきシンポジウムは、2日目の「比較思想と世界哲学」で、ドイツのボン大学教授であるガブリエル・マルクス氏がオンラインで参加します。日本の哲学の第一人者たちとともに、これからの哲学に関する議論が展開される予定です。

比較思想学会について



比較思想学会は1974年に設立され、その創立にあたっては故・中村元博士が初代会長を務めました。この学会は、異なる学問や文明、文化との対話を通じて自己の特殊性を自覚し、普遍的な価値を探る「比較思想」の重要性を広めてきました。現在では、400名以上の会員が在籍しています。大会では、平成の時代を経て、これからの哲学の進むべき方向性を再考する機会となることでしょう。

シンポジウムの詳細



1日目


  • - 時間:7月1日(土) 10:00-13:00
  • - 発表者とテーマ:
- 空海の密教思想と修道論の構造概観(大塚伸夫)
- 中世インドの言語哲学から空海を読む(川村悠人)
- 比較思想としての『秘密曼荼羅十住心論』(師茂樹)
- 霊異と即身成仏(安藤礼二)
  • - コメンテーターと司会:阿部貴子、種村隆元

2日目


  • - 時間:7月2日(日) 13:00-16:00
  • - 日本哲学から見た比較思想と世界哲学
  • - 発表者とテーマ:
- 西洋哲学から世界哲学へ(ブレット・デービス)
- 思想・哲学の日本性(板東洋介)
- 仏教思想と西洋哲学の比較(氣多雅子)
- 京都学派の世界性(板橋勇仁)
  • - コメンテーターと司会:Gereon Kopf、上原麻有子

この階層的な哲学の議論は、今後の新たな知見を得るには絶好の機会です。特に重視されるのは、異文化間の対話を促進し、現代社会に対する新たな視点を探求することです。

参加申し込み



大会に興味のある方は、非会員でも参加可能です。参加費は5,000円で、大会会員として全てのシンポジウムに聴講することができます。また、オンライン参加も可能で、場合によっては参加費が4,000円です。興味を持たれる方は、比較思想学会の公式サイトをご覧ください。ここから必要な手続きを行ってください: 比較思想学会公式サイト

この50周年記念大会は、哲学界の重要なイベントとなることでしょう。未来の「比較思想」のあり方を問うために、ぜひ参加してみてはいかがでしょうか。

会社情報

会社名
比較思想学会
住所
東京都豊島区西巣鴨3-20-1大正大学文学部西洋哲学研究室内
電話番号

トピックス(地域情報)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。