地域防災を変える新たな試み「ニアリンク」の誕生
日本は地震や台風などの自然災害が多い国であり、その対策は常に重要なテーマです。災害の際、多くの人が助けを必要としている中、いかに効率よく支援を行うかが課題とされています。そんな中、新しく発表された「ニアリンク」というシステムが注目を集めています。これは、地域住民の「共助」を強化するためのデジタル化されたソリューションであり、スマートフォンを利用することで誰でも簡単に災害弱者を支援できる仕組みです。
1. 防災システムの現状とお の課題
災害時における支援体制として、「公助1割、共助2割、自助7割」が理想とされています。この割合は、防災対策の重要な指針ですが、実際の日本の防災システム予算は公助に重きを置いています。そのため、地域での共助や自助に関するシステム化は遅れを見せています。こうした背景を受けて、私たちは「ニアリンク」を開発するに至りました。
2. テクノロジーがもたらす共助の形
「ニアリンク」は、災害が発生した際に支援が必要な人と、サポートに駆けつけることができる人をマッチングするシステムです。これは、2016年に導入された「グラスフォンfor防災」の進化版ともいえるもので、より具体的に「今助けてほしい」と思っている人と、その場で動ける人をつなぐことを目的としています。利用者はスマホから簡単にアクセスでき、必要な情報をリアルタイムで得ることが可能です。
3. 実験的導入と今後の計画
2021年11月には、沖縄県内の自治体で「ニアリンク」の実証事業が始まる予定です。この導入を通じて、様々な地域での共助システムの整備と、その結果を検証することが期待されています。
4. 使い方の流れ
「ニアリンク」を使用するには、まずスマホでアプリにアクセスします。その後、近くにいる助けを必要としている人の位置情報が地図上に表示されます。支援の詳細情報をタップすることで確認でき、現地に到着したら「支援を開始する」ボタンを押します。支援が完了したら、同様に「支援完了」ボタンを押すことで、状況が管理画面に反映される仕組みです。これにより、地域住民の支援活動は一目で把握できるようになります。
5. 地域防災の新たな幕開け
「ニアリンク」は、単なるアプリケーションにとどまらず、地域コミュニティ全体の協力を促進するためのシステムです。最近の自然災害に対する備えが求められる中で、テクノロジーを駆使したこの新しい取り組みが、地域防災の形を変えていく手助けになると確信しています。
参考情報
お問い合わせ先
株式会社ブルー・オーシャン沖縄
住所:沖縄県那覇市おもろまち4-6-17 おもろパークテラス3F
担当:崎山
電話:098-917-4849
Email:
[email protected]
「ニアリンク」が地域の絆を強化し、災害時における一人ひとりの力を引き出すことで、より安全な社会を築いていくことが期待されます。