ヒートショックとは?
ヒートショックは、急激な温度変化によって引き起こされる健康リスクです。特に冬場、脱衣所と浴槽の間にある極端な寒暖差が問題です。特に高齢者に多く見られ、心筋梗塞や脳卒中など深刻な健康被害を引き起こすこともあります。日本の厚生労働省のデータによると、2024年までの統計では、浴槽での事故によって毎年7,746人の命が失われており、その中で9割以上が65歳以上の高齢者です。
「入浴時警戒情報」のサービス内容
株式会社エクセル・クリエイツは、鹿児島大学と連携し、ヒートショックの危険度を3段階で知らせるLINEサービスを提供しています。このサービスは、登録者に居住地のヒートショックのリスクを「危険」「警戒」「注意」に分類して通知します。また、配信期間は11月から翌年2月まで、対象地域は鹿児島県内です。
配信の成果
昨年はLINEの登録者が3倍に増加し、特に注目すべきは50歳から70歳の層で、登録者数が前年に比べて約4倍に急増しました。このことから、多くの人々がヒートショックの危険性を理解し、認識を高めたことが証明されています。実際に危険度が高い日に注意深く入浴するなどの行動変容を示した方も半数以上に達しました。
ヒートショック対策の提案
サービスでは、入浴前に浴室や脱衣所を暖めることや、熱い水に長時間入らないことなど、ヒートショックを防ぐための対策をLINE上で提案しています。心臓から遠い部分から水をかけはじめることや、同居者との声掛けも大切なポイントです。
2025年度への取り組み
エクセル・クリエイツでは、2025年度にさらに多くの人々にヒートショックについて通知できるよう、機能の改善を進めています。危険度が「警戒」または「危険」と判断されたときのみ通知し、警戒心を保つよう努めています。また、未登録のユーザーにも危険度を通知する仕組みを構築中です。
今後の展開
現在は鹿児島県を対象としていますが、エクセル・クリエイツはデータの収集と分析を基に、日本全国への展開を目指しています。ヒートショックに関する認知度を高めることが、医療機関への負担軽減や高齢者の健康維持につながると信じて、情報配信サービスに力を入れています。
周知活動の強化
より多くの人にヒートショックの危険を知ってもらうため、鹿児島大学の公式サイトや、地域のテレビ、新聞などで入浴警戒情報が伝えられています。多面的なアプローチで、住民の安心を確保する実施が求められます。
企業情報
- - 企業名: 株式会社エクセル・クリエイツ
- - 代表取締役: 棚田誠
- - 所在地: 大阪府大阪市中央区南船場1丁目16番13号 堺筋ベストビル5階
- - 電話: 06-6121-2130
- - FAX: 06-4964-1133
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医療機関向けソフトウェアの開発・販売を手掛け、全国で多数の導入実績がある企業です。今後も健康維持のための利用促進に努めていきます。