新たな汚泥肥料化パッケージの登場
NTTビジネスソリューションズ株式会社(以下NTTBS)と株式会社ウエルクリエイトは、2025年12月18日より「汚泥肥料化パッケージ」という新たなサービスを開始します。このサービスは、食品工場から排出される汚泥を肥料として活用し、地域の資源循環を加速するものです。この取り組みにより、廃棄物削減とリサイクルの推進を目指します。
背景
食品業界では、工場から排出される多くの廃棄物が問題視されています。特に、排水処理過程で発生する汚泥は、通常廃棄物として処理されていましたが、実は高い栄養価を持つ資源です。汚泥には窒素やリンなどが豊富に含まれ、不純物が少ないため、肥料としての活用が可能です。これまで多くの企業から、汚泥処理に関するコストや資源活用の要望が寄せられており、NTTBSとウエルクリエイトはこのニーズに応える形で新たなサービスを準備しました。
パッケージの概要
「汚泥肥料化パッケージ」では、まず汚泥処理のフローを可視化し、最適化を図ります。具体的には、汚泥成分の分析や重金属含有検査を実施し、肥料登録手続きの代行を行います。また、乾燥した肥料の買取も行い、近隣の農家や農業法人への販売もサポートします。これにより、農業にとっても経済的な助けとなるでしょう。この新しいサービスは、肥料価格の高騰に対応する形でも導入され、農家に直接高品質な肥料を届けることを可能にします。
提供ユーザーと提供内容
このサービスは、食品加工工場や関連企業を対象に提供されます。ユーザーは、自社のニーズにより、汚泥処理の最適化や乾燥機の導入、成分分析、肥料登録などのサポートを受けることができます。料金体系はお客様ごとに異なり、営業担当者に問い合わせる必要があります。支払いプランには、7年定額プランと一括販売プランの2つがあります。
今後の展望
NTTBSとウエルクリエイトは、汚泥を単なる廃棄物ではなく「資源」と捉えています。今後、IoTやAI技術を活用し、排水処理の機械化・自動化を進めることで、処理フローの改善を図り、コスト削減を実現します。また、品質向上にも注力し、より広範な資源循環を推進していく方針です。この取り組みは、環境保護や持続可能な社会の実現に向けた重要な一歩となることでしょう。
お問い合わせ先
本件に関する詳細な情報は、NTTビジネスソリューションズ株式会社のバリューデザイン部ソーシャルイノベーション部門にお問い合わせください。