プレジィールとジーネクストの連携
株式会社プレジィール(以下、プレジィール)は、同じく東京都千代田区に本社をおく株式会社ジーネクスト(以下、ジーネクスト)と協力し、顧客の声を活かした新たな経営モデルを刷新するためのシステム「Discoveriez」の導入を進めています。今年2024年7月より段階的に導入が開始され、2025年初旬には本格的な運用が見込まれています。
プレジィールの成り立ちと背景
プレジィールは1907年に創業し、最初は米穀商としてスタートしましたが、2000年に「GRAMERCY NEWYORK」の出店を皮切りに菓子業界へ進出しました。以来、製菓事業にシフトし、企画から製造・販売まで一貫して行う洋菓子メーカーとして成長を遂げました。「GRAMERCY NEWYORK」や「AUDREY」、「FOUNDRY」など、様々なブランドを展開し、百貨店や空港などで多角化した店舗展開を進めています。
しかし、急速な市場の変化に伴い、顧客からのフィードバックを効果的に活用し、顧客満足度を向上させる仕組みづくりが求められるようになってきました。特に、顧客の行動履歴を一元的に把握できるシステムが整っていなかったため、社内での情報共有が難しい状況が続いていました。
Discoveriezの導入目的
そんな中で、プレジィールに新たに加入した天野泰守氏が顧客行動履歴管理の責任者として就任し、ジーネクストの「Discoveriez」が採用されることになりました。このシステム導入は、顧客対応データの統合管理を可能にし、迅速かつ的確な対応を実現することを目的としています。具体的には、以下のような施策が計画されています:
1.
データの蓄積と統合:顧客からの問い合わせ情報を一元的に管理し、情報の透明性を高めます。
2.
応対ステータスの可視化:問い合わせの進捗情報を簡単に把握できるようにし、応対品質を向上させます。
3.
ポジティブフィードバックの共有:顧客からの好意的な意見を製造現場に直接伝え、モチベーションと品質の改善に活用します。
4.
業務の効率化と品質管理の強化:属人化を排除し、効率的にコストを最適化します。
今後の展望
プレジィールは、商品に関するクレームのみならず、今後は接客サービス向上にも力を注ぎます。蓄積した顧客の声(VOC)のデータ分析を進め、生成AIを活用して迅速にクレームを把握し、顧客の不満解消を図ります。これにより、店舗スタッフがより積極的にファン作りに取り組めるような環境を整えることを目指しています。
ジーネクストはこのプロジェクトの一環として、連携ダッシュボードの開発を支援し、製造・店舗最前線での顧客の声を活かす文化を広める取り組みを進めています。
プレジィールとジーネクストのこの連携は、今後の洋菓子業界において顧客中心の経営を進化させ、リーダー企業としてのさらなる成長を促すことに繋がります。