長瀬産業、メタセンシングと資本提携！次世代事業開発に向けた動き

長瀬産業とメタセンシングの提携について

長瀬産業株式会社（東京都千代田区）は、2023年7月30日、次世代事業開発を推進するためにメタセンシング株式会社（東京都品川区）と資本業務提携を締結したことを発表しました。この提携は、長瀬産業の100%子会社であるNagase Future Investments株式会社が運営するコーポレートベンチャーキャピタル（CVC）ファンドを通じた投資によるものです。

提携の背景と目的

長瀬産業は中期経営計画「ACE 2.0」において、「基盤」「注力」「育成」「改善」の4つの戦略領域を掲げています。この戦略に基づく新たな市場の開拓や技術の導入を進めており、今回のメタセンシングとの提携は、その一環として位置付けられています。

メタセンシングは、世界で初めてのアタッチ式ラマンセンサーを開発したスタートアップ企業です。このセンサーは既存の顕微鏡に取り付けて使用できるという特長を持ち、一般的な大型計測器に比べて導入コストを約1/10に抑えることができます。このため、様々な産業分野での応用が期待されています。

メタセンシングの技術とその可能性

メタセンシングの提供するアタッチ式ラマンセンサーは、無機化合物、有機物、固体、液体、気体などを特殊な前処理なしで測定できる計測器です。この技術により、製薬、食品、プラスチック、化粧品、バイオ原料など、数多くの領域での研究や製造工程での活用が見込まれています。

技術を持ったメタセンシングとの提携により、長瀬産業は製造業のDX（デジタルトランスフォーメーション）を加速させ、新たなビジネスモデルの構築を目指します。「ものづくりの課題を素材で解決する」という企業理念の下、新たな価値を提供し続けることを目指しています。

今後の展望

長瀬産業は、メタセンシングとの提携を通じた知見の獲得によって、製造業における課題解決や新たな事業創出に繋げる考えです。同社は技術革新を進め、顧客支援の強化を図るという広告にも力を入れており、これからの市場展開が非常に楽しみです。

この提携は、単なる投資以上の意味を持ち、両社の技術や知見を結集することで、さらなる成長機会を創出することが期待されます。長瀬産業とメタセンシングの今後の動向に注目です。