休暇中の食困窮、深刻化
2024-06-27 01:02:16

長期休暇中の食生活困窮、子ども1日1食も… ひとり親家庭の深刻な実態とは?

長期休暇中の食生活、困窮家庭では深刻化 - 子ども1日1食も -



認定NPO法人グッドネーバーズ・ジャパンが実施した調査によると、学校給食がない長期休暇中、経済的に困窮するひとり親家庭では、子どもの食事回数が減少し、深刻な食生活を送っている現状が明らかになりました。

調査では、グッドネーバーズ・ジャパンが運営するフードバンク「グッドごはん」の利用者を対象に、長期休暇中の食事状況についてアンケートを実施しました。その結果、学校給食のある期間と比較し、長期休暇中は子どもの1日2食以下の割合が約3倍に増加することがわかりました。特に、「1回」と回答した割合は、学校給食のある期間と比べて17倍以上も増加しており、1日1食しか食べられない子どもがいるという深刻な状況が浮き彫りになりました。

# なぜ長期休暇中は食事回数が減ってしまうのか?



調査結果では、長期休暇中の食事回数減少の主な理由として、「経済的に余裕がなく、家庭で十分な食事を用意することが難しい」「時間に余裕がなく、家庭で十分な食事を用意することが難しい」という回答が6割近くを占めました。

回答者からは、「子どもたちに食べさせるため、自身は長期休み中は仕事中に食べる小さなおにぎり一つに留めています。子どもたちも1日一食の日が多くなり、お腹が空いて寝られないと言われる日も…子どもが死んでしまわないか、こわいです」「子どもが食べ盛りのため、ただでさえギリギリで余裕の無い生活を日々送っているのに、長期休み期間中となるとより一層生活に余裕が無く時々心が折れそうになります。親の食費を抑える(我慢する)ことで何とかここまで持ちこたえていますが、病気になったり予定外の出費(家電が壊れるなど)が出たりしたらと思うと心配で余計辛くなります」といった切実な声が寄せられました。

# 栄養不足への不安も深刻化



長期休暇中は、食費の節約を余儀なくされるため、栄養バランスの偏りが懸念されます。調査では、「魚」「野菜」が、学校給食のある期間と比べて長期休暇中に食べる量が大幅に減るという結果が出ました。

回答者からは、「値段の事を考えてしまうとお米でお腹一杯にしてもらうしか出来ず、栄養のバランスは二の次になります。長期休みの時は家で食べる分、親は1食抜きその分を子供に回しています」「給食は栄養バランスのとれた食事なので同じようなものは家では難しい。魚や肉(とくに魚)は高いので食べさせてあげられない」といった声が寄せられました。

# 子どもたちの未来を守るために、私たちにできること



厚生労働省は、「栄養・食生活は、生命を維持し、子どもたちが健やかに成長し、また人々が健康で幸福な生活を送るために欠くことのできない営み」と定義しています。しかし、今回の調査結果から、学校給食がない長期休暇中、この「欠くことのできない営み」が、経済的な事情によって阻害されている現状が明らかになりました。

グッドネーバーズ・ジャパンは、この深刻な状況に対し、大きな危機感を抱いています。特に、物価高騰が続く中、困窮家庭における子どもたちの食生活は、一層厳しい状況に追い込まれていると考えられます。

すべての子どもが、健やかに成長し、生きる権利を持つことは、私たち社会全体で守るべき大切な課題です。子どもたちの未来を守るため、社会全体で子どもたちを育み見守っていくことが重要です。

1日1食の子どもも…長期休暇中の食困窮、深刻な現実と向き合う



今回の調査結果を読み終え、胸が締め付けられるような気持ちになりました。学校給食がない長期休暇中、経済的な理由で十分な食事をとれない子どもたちがいるという現実を突きつけられ、改めて日本の貧困問題の深刻さを痛感しました。

特に印象的だったのは、保護者の方々からの切実な声です。「子どもたちに食べさせるため、自身は長期休み中は仕事中に食べる小さなおにぎり一つに留めています」「親の食費を抑える(我慢する)ことで何とかここまで持ちこたえていますが、病気になったり予定外の出費が出たりしたらと思うと心配で余計辛くなります」といった言葉からは、日々の生活の厳しさと、子どもへの深い愛情が伝わってきました。

また、栄養バランスの偏りについても深刻な問題だと感じました。値段の安さを優先せざるを得ず、魚や野菜を十分に食べられない子どもたちがいるという現状は、将来の健康面への影響も懸念されます。

今回の調査は、私たちに、子どもたちの食生活に対する意識改革を促す重要なメッセージを与えてくれたと感じます。食は、生きるための基本であり、すべての子どもが十分な食事にありつける社会を実現していくことは、私たち全員の責任です。

では、私たちに何ができるのでしょうか?

まずは、この問題に対する理解を深め、周囲に伝えることが大切です。自分たちの生活の中で、フードバンクへの寄付やボランティア活動など、できることから始めてみましょう。また、地域社会において、子どもたちの食生活を支援する取り組みを積極的に応援していくことも重要です。

子どもたちの未来は、私たち大人の行動にかかっています。一人ひとりが、この問題に関心を持ち、できることを実行していくことで、より良い社会を築き、子どもたちの笑顔あふれる未来を実現できるのではないでしょうか。

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