株式会社エイシスの違法アップロード対策、10年の実績と今後の展望
株式会社エイシスは、東京に本拠を置くエンターテインメント企業で、二次元コンテンツに関わる業務を展開しています。2014年にスタートした違法アップロード対策は、2024年で10年を迎えます。その活動の特徴と成果を振り返りながら、今後の見通しも探ります。
違法アップロード対策の背景
インターネットの普及により、音楽やゲーム、マンガなどのエンターテインメントコンテンツがより身近なものになりました。その中で、違法アップロードや海賊版が引き起こす問題も多くなりました。これにより、クリエイターたちが本来得るべき収益が減少し、創作活動が脅かされています。エイシスは、クリエイターを守り、文化を発展させるためにこの問題に取り組むことを決意しました。
10年間の具体的な取り組み
エイシスは、この10年間で数々の施策を実施してきました。具体的には、以下のような活動が記録されています。
- - DMCA申請: 2024年6月末までに、Googleへ送信したDMCA申請は約428万件。これにより、さまざまな違法コンテンツが取り下げられました。
- - 削除要請サービス: エイシスが提供する削除要請代行サービスでは、クリエイターやユーザーからの申請に基づき、合計で328万件以上の削除要請を行っています。
- - 情報提供の活用: クリエイターからは約22万件、ユーザーからは7,500件以上の情報を得ながら、問題の根本的解決を図っています。
これらの取り組みは、実際に多くのコンテンツを守る結果につながり、エイシスはそれらの対応を通じてクリエイターへの支援を強化しています。
未然に防ぐための新たなサービス『みんなで翻訳』
新たなアプローチとして、エイシスはマンガや音声コンテンツの公式翻訳をスピーディーに展開する『みんなで翻訳』サービスを始めました。このサービスにより、クリエイターの許可を得た作品が他言語に翻訳され、公式による流通が促進されます。消費者のニーズが早急に満たされることで、違法アップロードを未然に防止する狙いがあります。
代表取締役藤井純氏のコメント
藤井純氏は、エイシスの活動の背後にある理念を説明しました。「DLsite」では、2002年から著作権を守るための技術的な仕組みを導入してきましたが、違法作品の問題は依然として厳しい状況です。にもかかわらず、10年間の活動を通じて、多くのクリエイターに貢献できたことを評価しています。今後は、他言語展開や新たな技術の導入を通じて、より良い環境の構築を目指しています。
これからの展望
エイシスは、今後も違法アップロードを撲滅するための取り組みを続け、クリエイターやユーザーが共に楽しめる環境を守っていく決意です。そして、海賊版対策においても新しいアイデアを模索し、より多くの人々が安心してコンテンツを楽しめる社会を実現していくことを目指しています。彼らの活動は、クリエイターとファンの持続的な関係を築くために欠かせないものであり、今後のさらなる成果に期待が寄せられます。