岡山大学が推進する介護教育講座とD&Iの重要性を探る

岡山大学が介護を語る場を提供

2025年11月、国立大学法人岡山大学は「ダイバーシティ＆インクルージョンデイズ」を開催しました。これは、学内の全ての構成員が互いの価値を理解し尊重することの重要性を再確認することを目的としたイベントです。特に注目を集めたのは、11月18日に行われた「介護についてみんなで語ろう!!」という介護講座です。講座には、岡山大学病院の医療ソーシャルワーカーである石橋京子先生を招き、介護に関するさまざまなテーマが扱われました。

参加者には、来年から介護職員として働く予定の学生や、家族の介護を控えた不安を抱える人々、さらには現在介護実務に従事している方々が含まれており、さまざまな視点から意見交換が行われました。合計28名の教職員と学生が、この重要なテーマについて議論を交わしました。

介護の現場におけるリアルな声

講座の中では、介護に必要な制度や相談窓口の利用方法に加えて、仕事と介護の両立の難しさが語られました。特に参加者の中からは、「介護は順番」という言葉に込められた想いについても深い議論がもたれました。

実際に祖母を介護した経験を持つ参加者は、「家族の絆が深まった」と語り、日々の介護の中での喜びと課題を正直に共有しました。こうした体験談は、他の参加者にとって非常に感情的で意味深いものとなりました。皆がそれぞれの体験を語ることで、介護が単なる負担ではなく、互いを思いやる大切な時間であることを再認識する場となったことは、非常に有意義でした。

参加者からは、「普段周囲と共有できない情報を得られた」という声や、「助けを求めることの重要性に気づけた」といった感想が寄せられ、岡山大学の介護講座が実際に役立っていることが伺えました。

D&I推進の今後の展開

国立大学法人岡山大学は、今後もダイバーシティとインクルージョンの推進に取り組んでいくことを表明しています。この講座を通じて得られた知識と経験が、参加者それぞれの生活やキャリアにおいて有益であることを願っています。このような取り組みを通じて、岡山大学が地域に貢献できることを期待し、今後の展開に注目していきたいと思います。

岡山大学は、国連の「持続可能な開発目標（SDGs）」を支援しており、地域中核・特色ある研究大学として、更なる成長を目指していることも忘れてはなりません。これからも、皆から期待される存在であり続けるために努力を続けていくことでしょう。