SRA OSSがPostgreSQL 17の検証レポートを発表
株式会社SRA OSSは、2024年秋にリリース予定のPostgreSQL 17に関する検証レポートを、技術情報サイト「SRA OSS Tech Blog」で無料公開しました。この報告書では、PostgreSQL 17の新機能や性能向上について詳細に説明しています。
PostgreSQLは、オープンソースで開発されているリレーショナルデータベースで、世界中の多くの開発者によって支えられています。高い機能性と性能を誇り、特にミッションクリティカルな環境においての信頼性が証明されています。毎年行われるメジャーバージョンアップでは、新機能が追加されることが恒例となっており、PostgreSQL 17でも様々な改善が見られます。
主な性能向上
- - VACUUM性能改善: 不要なデータをクリーニングするプロセスがより効率的になりました。
- - COPY性能向上: 大量のデータを取り扱う際の性能が改善されています。
- - ストリームI/O対応: データストレージの速度と効率が向上しました。
- - 各種プランナの改善: クエリプランが最適化され、処理速度の向上が期待されます。
新しいSQL機能
- - SQL/JSON対応の拡充: JSONデータを扱いやすくするための機能が増えました。
- - MERGE文の拡張: データベース操作がさらに柔軟になり、パフォーマンスが向上します。
- - COPY FROMにON_ERRORオプション追加: エラー時の処理を細かく設定できるようになりました。
スマートなロジカルレプリケーション
- - pg_upgrade対応の改善: バージョン変更がよりスムーズに行えるようになりました。
- - フェイルオーバに対応: 障害時のデータベースの切り替えが迅速に行えるよう改善されています。
- - pg_createsubscriberコマンド追加: レプリケーションの管理が容易に。
パーティショニング機能の強化
- - 排他制約およびIDENTITY列への対応: データの管理をさらに効率的に行えるように改良されました。
運用管理の便利機能
- - インクリメンタルバックアップ: 必要なデータだけをバックアップできるようになりました。
- - 新たな定義済みロールとモニタリングビューの導入: 管理業務がより行いやすくなりました。これにより、運用の効率化が期待されます。
- - pg_dumpの–filterオプション: 特定のデータを柔軟に取り出すことが可能になります。
このように、PostgreSQL 17は多数の新機能や性能改善を含んでおり、ユーザーにとって非常に魅力的なアップデートとなっています。また、SRA OSSでは、これらの新機能についてのオンラインセミナーも開催します。
PostgreSQL 17 最新情報セミナー
セミナーではPostgreSQLの基本やバージョン16までの流れも紹介し、新機能について詳しく解説します。
- - 日程: 2024年10月25日(金)15:00 ~ 16:30
- - 費用: 無料(事前登録必要)
詳細・申込は
こちらからアクセスしてください。
SRA OSSの紹介
SRA OSSは、日本初のPostgreSQL商用サポートを1999年に開始し、20年以上にわたり業務を展開しています。データベース関連のOSSを中心に、多様なOSSに対応したサポートやコンサルティング、トレーニングを行っており、これからもOSSの発展に努めていきます。
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株式会社SRA OSS
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