トラック予約受付サービス「MOVO Berth」に新機能登場
株式会社Hacobuが展開するトラック予約受付サービス「MOVO Berth」に、新たに複数拠点の物流データを一元管理・分析できる「拠点横断アナリティクス」機能が追加されます。この機能は2025年2月1日より提供開始される予定で、物流業界の効率化に寄与することが期待されています。
物流業界の挑戦
昨今、物流業界は人手不足や長時間労働という深刻な課題に直面しています。これに対処するため、政府は2024年5月より、荷主や物流事業者に対して効率化を義務付ける法律を発表しました。この動きに呼応する形で、全社的なトラック予約サービスを導入する企業が増加しており、システムの統一化がもたらすメリットは大きいです。拠点間の比較や運用標準の確立が進む中、今回の「拠点横断アナリティクス」機能が開発されるに至りました。
新機能の特長
この新機能では、本社と各拠点の両方の視点から物流データを分析可能となります。本社は統一されたKPIを用いて各拠点のパフォーマンスを比較し、全体の課題を把握します。一方、現場の拠点では荷待ち時間や荷役時間といった詳細データを活用し、個別の課題や改善ポイントを浮き彫りにすることができます。これにより、現場の具体的な改善活動と全社的な最適化の両方が同時に実現できるのです。
課題把握と解決の迅速化
また、車両の滞在時間や荷待ち時間が長いといった問題が発生した場合でも、この新機能によって迅速に特定し、原因分析を行うことが可能です。異常が検知された際には、詳細なデータに即座にアクセスでき、問題の根源を明確にし、迅速な対応策を提示できるため、課題解決のスピードが向上します。
法令対応の柔軟性
さらに、この機能では国が定める物流適正化ガイドラインに基づいた数値算出ロジックのカスタマイズも対応可能です。たとえば、経済産業省や国土交通省が策定したガイドラインでは、荷待ち時間と荷役作業の合計時間についての基準が設定されています。この新機能によって、滞在時間が2時間を超過する車両を特定し、各拠点の状況を可視化しながら、迅速な改善活動を促進します。
今後の展望
初期リリースの段階では、β版からのフィードバックを反映した標準テンプレートが提供され、企業の横断的な物流改善を支援します。その後、業種や顧客ニーズに応じてダッシュボードのカスタマイズや追加機能を展開し、より深いインサイトを導き出すための環境が整備される予定です。これにより、物流業務におけるデータの活用が進み、持続可能かつ効率的な物流システムの実現を目指します。
まとめ
トラック予約受付サービス「MOVO Berth」は、荷待ちや荷役時間の削減、物流現場の生産性向上を支援するために設計されています。入場予約や入退場受付により、計画的な入出荷作業が実現し、荷待ち問題への効果的なアプローチが可能になります。Hacobuは、今後も物流領域の課題解決に向けた革新的な機能を提供し続けるでしょう。