日本初のEV専用急速充電車「MESTA Pro」
茨城県つくば市に拠点を置くベルエナジー株式会社は、電気自動車(EV)の新しい姿を提示します。その名も「MESTA Pro」。この製品は、電気自動車である日産リーフe+を急速充電車として運用できる新たな移動式EV充電ソリューションです。MESTA Proは、日本におけるゼロエミッションの急速充電車として、電気自動車の未来を切り拓くことを目指しています。
MESTA Proの革新性
MESTA Proは、日産リーフe+に搭載された大容量の内蔵バッテリーから、その自らの走行を維持しながら、他の電気自動車への充電も可能にした製品です。この独自技術により、EVの利便性は格段に向上しました。これまで充電のために立ち止まっていた時間を大幅に短縮できるのは、特に電気自動車ユーザーにとって嬉しいニュースです。
この急速充電車は、ベルエナジーがブルガリアのAmperneXt社と共同で開発したDC入力の大容量急速充電器を装備しており、日産リーフがそのまま充電インフラとして機能します。これにより、ユーザーは街中での充電スポットを訪れる手間が省かれ、移動しながらの充電が実現されるのです。
用途の広がり
MESTA Proはただの充電車にとどまりません。「電気の宅配便」として、出張充電サービスを提供します。EVユーザーが充電場所に行く代わりに、この充電車がその場所に出向き、充電を行います。このサービスは、特に充電スポットが少ない地域や、バッテリー性能評価を行う開発現場などでのニーズに応えています。
さらに、電欠車両へのロードサービスとしても利用可能です。充電器が近くにない場所でもMESTA Proは電力を供給し、周囲での救助活動をスムーズに行えます。これにより、高速道路上など危険な状況でも、ユーザーの拘束時間を大幅に削減することが期待されています。
充電のスペック
MESTA ProはCHAdeMO及びCCS1/CCS2規格に対応しており、出力電圧範囲はDC150VからDC1,000Vとなっています。出力電流は125Aで、定格出力容量は35kWから50kWの範囲です。これだけの出力を持ちながらも、EVそのものが充電車としても機能するため、通常の社用車としての使用も可能です。
このように、MESTA Proは移動の自由を与えつつ、EVユーザーにとっての大きなコスト削減を実現できる充電ソリューションと言えるでしょう。
展示会情報
ベルエナジー株式会社は、2025年6月11日と12日の2日間、新宿住友ビル三角広場で開催される「BICYCLE-E・MOBILITY CITY EXPO 2025」に出展し、MESTA Proを直接展示します。来場登録は不要で、誰でも気軽に足を運ぶことができます。ここで新たな充電の未来を体験してみてはいかがでしょうか。
今後、MESTA Proの販売やレンタルが強化されるため、興味のある方は要チェックです。ベルエナジー株式会社のモビリティ事業部にお問い合わせいただければ、より詳細な情報を得ることができます。