宇宙輸送の未来に向けた一歩
将来宇宙輸送システム株式会社(ISC)が、国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)による「宇宙戦略基金 SX中核領域発展研究『SX-ARK』」において、学校法人東京理科大学と連携し、新たな宇宙輸送技術の実証研究を開始します。これにより、再使用型ロケットタンクの開発が一歩前進します。
研究の概要
本研究は、2026年5月から2029年3月までの期間にわたり、東京理科大学とISCが協力して進められます。研究の中心となるのは「帰還用耐熱材を不要とする再使用型ロケットタンクの地上実証」です。この取り組みは、宇宙輸送コストを大幅に削減し、宇宙へのアクセスをより一般的にすることを目指しています。
技術開発の重要性
宇宙輸送機を完全再使用型にするためには、大気圏再突入時の加熱から守る耐熱防護システム(TPS)の軽量化が重要です。従来、これが機体重量の大きな割合を占め、点検や整備のコストとも関連していました。ISCは、スケールモデルを用いてその技術的な可能性を科学的に解明し、将来的な宇宙輸送機の軽量化とコスト削減を実現することを目指しています。
研究におけるISCの役割
本研究では、東京理科大学が全体の取りまとめを行い、ISCは連携機関として以下の2つの主要な領域に関わります。
1.
経済性評価:
- 耐熱材不要の再使用型ロケットタンクの経済性を評価し、システムトレードやコンフィグレーション構想を策定します。
2.
地上実証:
- スケールモデルを用いて、実機タンクを模した試験装置による温度応答のデータを収集します。
このプロジェクトから得られる成果は、ISCが手がける再使用型ロケットの設計や実用化に活かされる予定です。
未来へのビジョン
ISCは「ASCA」と名付けた再使用型ロケットシリーズの開発を進めており、今回の技術開発課題の成果はこのシリーズに段階的に適用される予定です。私たちは、本研究を含む様々な開発事業を通じて、宇宙輸送機の技術獲得とその実用化を推進していきます。
JAXAとの連携
JAXAの「宇宙戦略基金 SX中核領域発展研究『SX-ARK』」は、日本の宇宙開発におけるボトルネックを解消するために、民間企業や大学による技術開発を支援するプログラムです。本研究はその一環で、デザインや技術の革新を目指しています。
現在、ISCでは宇宙旅行に関する「先行申込アンケート」を受け付けており、興味がある方はぜひチェックしてみてください。さらに、事業連携についての問い合わせも受付中です。今後の技術開発に期待が寄せられています。