親子で楽しむ!「せみのぬけがら観察会」の魅力と発見
2025年7月26日、アランチヲネ株式会社が主催する親子向け自然観察イベント「せみのぬけがら観察会」がINSECT MARKET二子玉川ライズ S.C.ポップアップストアで開催されました。このイベントは、子どもたちに自然環境を身近に感じてもらうことを目的としており、公益財団法人 日本自然保護協会の自然観察指導員であり、ネイチャーガイドでもある髙野丈さんが講師として参加しました。
ぬけがら収集の冒険
イベントは林の中でのぬけがら収集からスタート。子どもたちが低い木の幹や葉の裏、高い枝先を探し回り、せみのぬけがらを見つける姿が印象的でした。彼らは興味津々で目を輝かせながら自然観察を楽しみました。この活動を通じて、身近な自然に触れることの楽しさが伝わったことでしょう。
観察と学びの時間
せみのぬけがらを集めた後は、INSECT MARKETの店舗内に戻り、じっくりと観察を行いました。髙野先生の解説をもとに、集めたぬけがらを専用のチャート表を使って、種類や性別を見分けるというチャレンジが始まります。その結果、オスのぬけがらが圧倒的に多いことが判明し、せみの羽化における自然の摂理が子どもたちに具体的に理解されました。オスが早く羽化することで、後から出てくるメスと出会いやすくなるという事実は、子どもたちに大きな驚きを与えたことでしょう。
また、観察の結果、最も多く見つかったのはニイニイゼミでした。子どもたちは、さまざまなせみの生態を目の当たりにし、早く出てくるものと遅く出てくるものがあることを実感しました。自然の中での学びは、単なる知識を超えて、生きた体験として彼らの心に刻まれたことでしょう。
クイズ大会で知識を深める
観察と集計が終わった後は、せみについてのクイズ大会が行われました。「せみはどれくらいの期間土の中にいるのか?」や「鳴くのはオスかメスか?」といったクイズを通じて、楽しみながらせみの生態について更に学びました。この楽しい学びの時間は、子どもたちの知識を深めるだけでなく、自然とのつながりが実感できる貴重なひとときとなりました。
髙野先生は、「時期を変えて同じ場所で観察することで、種類や羽化のタイミングに違いが見えてきます。子どもたちの自由研究にも最適です」とアドバイスをし、より深い学びを促すメッセージを届けました。
自然と共に生きる喜びを
この「せみのぬけがら観察会」は、ただのイベントに留まらず、参加者全員に自然への興味を抱かせ、今後の探究心を育む機会となったでしょう。このような体験を通じて、子どもたちは「なぜ?」や「どうして?」という疑問を大切にしながら、自然とより親密に関わって行くことを期待したいと思います。
昆虫と学びのコミュニティ「INSECT MARKET」は、自然教育を通してSDGsを推進し、子どもたちに命の大切さや環境を守る意識を育む様々な活動を展開しています。彼らの取り組みや商品については、公式サイトやYouTubeチャンネルでも紹介されていますので、ぜひチェックしてみてください。
【参考】