大林組、WEB注文システムを導入し業務を革新
株式会社大林組(代表取締役社長 兼 CEO:佐藤 俊美)は、2025年5月26日より全国自社建設現場に新たな「WEB注文システム」を本格導入することを発表しました。このシステムは、SORABITO株式会社が開発したSaaS型サービス「i-Rental 注文」を基にカスタマイズされたもので、工事用機材の受発注業務のDX(デジタルトランスフォーメーション)を加速させるものです。
現場の効率化を目指す
大林組は、工事現場で使用する工事用機材の注文受付、発送入着管理、さらには整備業務をロボティクスセンターが一括して管理していました。従来は、メールやFAX、電話などの手段を通じてリクエストを行っていましたが、この方式は確認作業に多くの時間と労力がかかるという課題がありました。そこで新たな「WEB注文システム」が導入されました。
このシステムでは、直観的に選定できる画像・動画付きカタログを活用し、ユーザーは簡単に必要な機材を注文できます。これにより、伝達漏れや誤発注が減少し、注文者と受付者双方において工数が削減されることを期待しています。従来の注文業務と異なり、発送入着情報管理の一部についてもスムーズに連携処理が可能となったため、追加の手間が発生しません。
業界全体への波及効果
このWEB注文システムの導入は、昨年度からの運用テストを経て実現しました。大林組は、製品の性能を損なうことなく、受発注業務のデジタル化を進めた事例となります。この取り組みは建設業界全体において、資機材運用の新たなスタンダードになる可能性を秘めています。
大林組とSORABITOについて
大林組は、1892年に創業し、国内外で数多くのプロジェクトを手掛けてきたゼネコンの大手です。最近では、建設分野におけるデジタル化を進めるために、様々な新しい技術を導入しています。
一方、SORABITO株式会社は、「はたらく機械のエコシステムを共創する」を企業ビジョンに掲げ、現場に必要な資機材の調達と稼働管理を最適化するサービスを展開しています。特に「i-Rental」シリーズは、建設機械のレンタル業務をオンライン化する革新的なソリューションです。
これは、建設業におけるDX化が加速する中で、企業が抱える課題を解決するための重要な一歩となるでしょう。今後も、大林組の取り組みが建設業界全体に与える影響に注目です。
これにより、大林組は業界での競争力を一層高め、未来の建設業をリードするポジションを築くでしょう。