VDESの社会実装加速
2025-10-27 16:06:30

IHIがVDESシステムの社会実装加速に乗り出す産学官協力の取り組み

IHIがVDESシステムの社会実装加速に乗り出す



IHIは、船舶の運航における安全性と効率性を向上させる次世代通信システムであるVDES(VHF Data Exchange System)の社会実装を加速するため、産学官の連携を強化しています。今回、東京大学大学院工学系研究科の柴崎研究室と共同で、VDESの経済的及び環境的効果を定量的に評価する研究プロジェクトを開始しました。

VDESとは


VDESは、AIS(Automatic Identification System)の拡張版で、船舶が自らの位置や情報を通報する機能を持ち、双方向通信を可能にします。この新しいシステムによって、船舶同士がリアルタイムでデータを交換し、海洋作業の効率化を実現することが期待されています。また、衛星技術を活用することで、地球全体での海上安全の向上や業務の連携が可能となります。

VDESの導入による期待される効果


VDESの実装により、海上における安全性が高まり、入出港のプロセスがスムーズになり、海運業界も効率的に運営できます。これにより、流通量が増加すると同時に、運送コストも削減されると考えられています。さらに、航路情報の共有によって高効率の運航が実現し、温室効果ガスの排出量削減にも寄与します。

共同研究の詳細


新たに設立された「VDES研究会」では、船舶から得られた運航データや貨物データを分析し、VDESの経済的及び環境的なメリットを明らかにすることを目的としています。これにより、VDESを導入する価値を客観的に評価し、実証することができるでしょう。

2028年1月にはSOLAS条約の改正が控えており、VDESはAISとともに船舶の法定機器になりそうです。そのため、各国での導入が進められております。IHIは、経済安全保障重要技術育成プログラムの一環としてVDESの技術実証を推進し、衛星VDESコンソーシアムの代表としても活躍しています。

IHIグループのビジョン


IHIグループは、VDESシステムの社会実装を通じて陸海空及び宇宙における多様な情報を集約・分析し、安全で安心な社会を実現することを目指しています。

東京大学柴崎研究室について


柴崎研究室は国際物流や海上輸送の専門知識を有し、先進的な研究を行ってきた実績があります。特に、船舶動静データを活用した物流の推定やモデル構築に関する研究に取り組んでおり、VDESとの連携によって新たな展開が期待されています。

海運の未来を切り開くVDESシステムの導入とその社会実装に向けた活動は、今後の海洋物流の発展に大きく寄与することでしょう。


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会社情報

会社名
株式会社IHI
住所
東京都江東区豊洲三丁目1-1豊洲IHIビル
電話番号
03-6204-7800

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