仙台発!地震火災防止の最前線、Xross Innovation BOSAI
仙台市が中心となり、企業、大学、団体などの連携によって設立された「Xross Innovation BOSAI(クロス・イノベーション・ボウサイ)」は、地震火災による被害を根本から減少させることを目指す世界初の共創型コンソーシアムです。2023年8月28日に行われたキックオフイベントでは、多くの参加団体がその創造的な取り組みへの意気込みを表明しました。
背景と目的
近年、仙台市は地震に対する脆弱性が指摘されており、特に「長町-利府線断層帯地震」によるリスクは深刻です。過去のデータによると、最大で死者844人、焼失棟数は17,825棟にも及ぶ恐れがあります。このような深刻な状況を受け、本事業は市民、企業、学術機関などがタッグを組み、地震火災による被害を大幅に削減することを目的としています。
具体的な取り組み
Xross Innovation BOSAIは、国連が再定義した「仙台防災枠組み2015-2030」の理念に基づいています。このコンソーシアムでは、感震ブレーカーの普及活動や新たな情報連携体制の構築を重視しており、具体的には以下のような取り組みが予定されています:
- - 地震火災防止に特化したビジネスマッチングイベントの開催
- - 各参画団体によるセミナーや交流会の実施
- - 新たなサービスを創出するためのハッカソンや実証実験の実施
- - 参画企業のサポートを行うビジネスメンタリング
- - 地域全体を巻き込んだ広報活動
これらの取り組みを通じ、10年以内に地震火災による死者数を50%削減するという目標が掲げられています。
キックオフイベントの成功
2023年8月28日に開催されたキックオフイベントでは、仙台市役所で参画企業の代表者が集まり、メディア向けの囲み取材や記念撮影が行われました。これにより、Xross Innovation BOSAIがどのように地域社会に貢献し、さらなる発展を遂げるかについて、多くの関心が寄せられました。
未来に向けた展望
Xross Innovation BOSAIは、100社以上の企業や団体が連携参加することを予見しており、特に仙台・東北地方の企業との協力が期待されます。この多様なステークホルダーが一つの目標に向かって連携することにより、地域の安全を確立し、誰もが安心して過ごせる未来を実現することを目指しています。
今後も続くXross Innovation BOSAIの活動に、私たちも注目していきたいと思います。防災立国・日本の新たなモデルとして、仙台市の挑戦に期待が寄せられています。