DHL、温室効果ガスの見える化で企業の脱炭素化を支援
国際的なエクスプレスサービスのリーダーであるDHLジャパン株式会社は、企業の持続可能な未来を支える新たな一歩を踏み出しました。温室効果ガスの排出量を可視化する新機能である「排出量レポート」を全顧客に向けて無料で提供開始しました。
「排出量レポート」とは?
「排出量レポート」は、DHLアカウントを持つすべての顧客が利用でき、スコープ3に該当する温室効果ガスの排出量を把握できる機能です。これにより、企業は自身の排出状況を正確に認識し、持続可能な削減目標や改善策を策定することが容易になります。具体的には、年間の総排出量から始まり、各貨物ごとの排出量、経年変化、部門別、輸送モード別、仕向国別の詳細なデータが確認できるため、企業は自社の環境への影響を深く理解することができます。
背景と目的
昨今、脱炭素化に対する国際的な関心が高まっており、企業は排出量の情報開示が求められています。日本国内でも、自社のサプライチェーンにおける温室効果ガスの削減に向けた取り組みが急務となってきています。「排出量レポート」は、こうした背景を反映し、企業の排出量把握を支援することを目的としています。DHL Expressは、荷主企業の削減目標策定をサポートするために、この機能を提供しています。
信頼性と透明性
「排出量レポート」では、第三者機関であるSGSから認証を受けた透明性の高い算定プロセスを利用しています。そのため、顧客は信頼できるデータに基づいて行動を起こすことが可能です。今後は、セルフポータルサービスも開始予定であり、顧客は必要な時にオンラインで排出量を確認できるようになります。
積極的な取り組み
DHL Expressでは、業界初の持続可能な航空燃料(SAF)を使用した国際輸送サービス「GoGreen Plus」も展開しています。このサービスは、昨年の導入以来、日本国内で約4000社のお客様に利用されています。「GoGreen Plus」利用者は、ポータル内で削減量も視覚的に確認できる予定です。
代表取締役社長の思い
DHLジャパンの代表取締役社長トニー・カーン氏は、「気候変動の影響で温室効果ガスの排出削減は急務であり、日本もこの問題に対して無関心ではいられません。新たな環境ソリューションとして「排出量レポート」を提供できることを嬉しく思います」と述べています。
未来への貢献
DHL Expressは、「ミッション2050」を掲げ、2050年までの排出量ネット・ゼロの達成を目指しています。このビジョンのもと、集配車両の電動化、航空輸送でのSAF利用、施設のカーボンニュートラル化を推進しており、顧客がスコープ3の温室効果ガスを削減するための支援を行っています。
持続可能な未来を目指すDHLの取り組みは、企業の脱炭素化に向けた第一歩として、多くの注目を集めています。これからも企業が持続可能性を意識した運営を行うためのパートナーとして、DHLは重要な役割を果たしていくことでしょう。