度会県復活プロジェクト
2018-08-17 13:00:23
歴史的な度会県がバーチャルで復活!新たな関係人口の創出を目指す三重県の挑戦
明治に誕生した度会県が現代によみがえる
三重県の知事、鈴木英敬氏が推進する「度会県復活による関係人口創出事業」が注目を集めています。このプロジェクトは、明治時代に存在した「度会県」をバーチャルな形で復活させることで、県南部に深い関わりを持つ人々を新たに県民として迎え入れることを目的としています。
この試みは、平成30年の8月20日に始まり、現在多くの県民が登録を行っているところです。度会県は、かつて三重県南部にあった歴史的な県で、津市の一部から伊勢市、尾鷲市、熊野市などを含む地域に存在しました。プロジェクト開始に伴い、度会県民にはバーチャル県民証が発行されるなど、モダンな形での県民意識を育む仕組みが整備されています。
関係人口とは
「関係人口」という新たな概念も、このプロジェクトの中で大きな役割を果たします。関係人口は、特定の地域に住む「定住人口」や観光に訪れる「交流人口」とは異なり、地域の人々とさまざまな形で関わりを持つ人々を指します。このアプローチは、特に人口減少や高齢化に苦しむ地域において、外部からの人材を地域の活動に参加させることで、その地域の課題を解決しようという狙いがあります。
プロジェクトの具体的な取り組み
度会県復活プロジェクトでは、以下のような活動が予定されています。まず、県民登録ウェブサイトが立ち上げられ、県南部にゆかりのある人たちが自由に度会県民として登録できる仕組みが提供されます。また、定期的にメールマガジンを送信し、最新情報や活動をお知らせします。
さらに、県民参加型プロジェクトとして、地域課題に対する具体的な取り組みをホームページにて募集します。今年度は約4件を予定しており、第1弾として8月25日と26日に尾鷲市で廃校の活用をテーマにしたフィールドワークが行われる予定です。このイベントでは、県民が地域にどのように協力できるかを実践する貴重な機会となります。
度会県民の集いの場
また、関係人口同士や地域住民との交流を促進するイベントも開催されます。例として、10月13日に東京の三重県アンテナショップ「三重テラス」において、第一回の交流イベントが予定されており、関心を持つ人々が集う場所を提供します。
まとめ
この度会県復活プロジェクトは、地域との新しいつながりを生む重要な試みです。三重県南部では、定住人口の減少や高齢化が進む中で、地域を支える新たな担い手として関係人口が期待されています。こうしたプロジェクトが成功することで、地域社会が活性化し、未来の人口増加への道も開かれることが期待されます。歴史ある度会県が現代にどのような形で息を吹き返すのか、今後の動きに注目です。
会社情報
- 会社名
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三重県
- 住所
- 三重県津市広明町13
- 電話番号
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059-224-3070