伊藤忠エネクス、関門海運を子会社化し船舶燃料事業を強化へ
伊藤忠エネクスが関門海運を子会社化
2025年10月1日、伊藤忠エネクス株式会社が関門海運株式会社の株式を取得し、同社を完全子会社化することを発表しました。この動きは、伊藤忠エネクスが九州地区における船舶燃料供給事業の拡大を図るうえで、一つの重要なステップとなります。
1. 株式取得の意図
伊藤忠エネクスは、この子会社化を通じて、関門海運の持つ業務ノウハウや地域での存在感を積極的に活用し、競争力のある船舶燃料供給業務を展開する計画です。近年、船舶燃料業界はさまざまな環境変化に直面しており、伊藤忠エネクスはそのニーズに応える形で、事業拡大を目指しています。
船舶燃料販売事業の拡大
関門海運は、博多港に4隻、関門エリアに2隻、大分港に1隻と、合計7隻の燃料供給船を配備し、地域での船舶への燃料供給を行っています。これにより、伊藤忠エネクスは九州地区に特化した供給網を整備し、船舶燃料販売事業の拡充に期待を寄せています。
業界環境への柔軟な対応
航行環境の変化に対して柔軟に対応することは、今後のビジネスに重要な要素です。伊藤忠エネクスは、自社の資産や商材を活かして新たなビジネスチャンスを見出し、業容拡大を企図します。
2. 関門海運の概要
関門海運株式会社は1969年に設立され、山口県下関市に本社を置く企業です。具体的な事業内容は、船舶燃料油の供給や船舶代理店業務、油槽所の運営を含みます。同社の本社は福岡市博多区に位置し、福岡センターや下関センター、大分センター、さらには戸畑油槽所などの事業所を運営しています。資本金は1,000万円であり、代表取締役社長は和田邦秀氏です。
3. 中期経営計画「ENEX2030」
伊藤忠エネクスは中期経営計画「ENEX2030」を基に、物流の効率化やデジタル化を進めています。この計画に従い、関門海運の現場力を総合的に強化し、安定供給と安全運航の実現を目指します。企業の成長は業務の改善から出発し、従業員一人ひとりの力が欠かせません。ともに手を取り合い、未来に向かって進んでいく姿勢が求められます。
伊藤忠エネクスと関門海運の統合は、船舶燃料業界において新たな風を吹き込む可能性を秘めており、今後の展開に注目が集まっています。
会社情報
- 会社名
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伊藤忠エネクス株式会社
- 住所
- 東京都千代田区霞が関霞が関三丁目2番5号霞が関ビルディング28階
- 電話番号
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03-4233-8003