新年に心をリセット！日本香堂の調査結果に見る現代人の習慣

株式会社日本香堂が今年実施した「新年の心のリセットに関する意識調査」によると、調査に回答した887名の男女のうち65.6％が「新年に気持ちをリセットしたい」と感じることが明らかになりました。しかし、実際の行動としては「何もしない」という選択肢が38.1％に達し、忙しい現代人の姿が浮かび上がります。

意識調査の背景

新年は新たなスタートを切る絶好の機会と捉えられることが多く、多くの人が気持ちのリセットを望むものの、実際には日常の忙しさに追われて、その気持ちを行動に移すことができていない現実が見えてきました。これは、心の健康に対する意識の高まりと共に、生活の忙しさが人々のリラクセーションを妨げていることを示唆しています。

現代人の「リセット習慣」

新年のリセットに対する具体的なアクションについて尋ねた結果、最も多かったのは「特に何もしない」という回答でした。また「掃除」や「初詣」が続き、物理的にも精神的にもリフレッシュを図る行動が好まれています。しかし、「何もしない」が最多であることは、現代人の忙しさと、あえて日々のストレスから解放されたいという思いかもしれません。

心を整える時間の重要性

次に、来年に取り入れたい習慣として「運動」が32.0％で最多でしたが、「心を整える時間」が31.0％という順位で続いています。このデータは、身体的な健やかさだけでなくメンタルヘルス意識が高まっていることを示しています。特に、短時間で心を整えることができるお香やお線香は、こうしたニーズに対応した選択肢となり得るでしょう。

お香・お線香の現状

調査によると、お香やお線香を日常的に使用した経験を持つ人は36.1％、特に20代の使用率は約半数に達しました。使用理由としては「リラックスしたい」という回答が38.1％で最も多く、香りが心のケアに役立っている様子が伺えます。忙しい毎日の中で、5-10分の短い時間で気分転換できる手軽さが現代のライフスタイルにフィットしています。

お香の取り入れ方

調香師である堀田龍志氏は、新年のリセットにお香を取り入れる意義を解説しています。掃除をした後に香りを焚いて空間を清める行為が、日本の美意識を反映したものであり、神社や寺院での体験が心を清める手助けとなるとも述べています。お正月にふさわしい香りを選ぶことで、過ごす時間がさらに豊かなものになるでしょう。