2025年3月20日、横浜の象の鼻テラスで「海辺の文化祭」が開催されます。この特別企画は、日本財団の「海と日本プロジェクト」の一環として行われ、海を通じて人々がつながる場を提供します。ヨコハマ海洋市民大学実行委員会が主催し、11年目を迎える今年は、過去10年間の活動の総括と未来への展望を同時に行う機会となります。
この文化祭では、卒業生や実行委員が学んだことを実践した活動を発表し、海に関するさまざまなワークショップやマルシェが一堂に会します。特に子どもたちの参加を促すための「おさかなダンス」や春日部高校生物部による研究発表展示も用意されており、世代を超えた交流が期待されています。このような取り組みから、子どもたちが海への興味を持ち、未来の海洋環境について考える機会を提供します。
実行委員会は、横浜の海の未来に向けて出発し、経験を通して得た知識や思考を次世代へと引き継ぐことが重要と考えています。「子どもたちにどんな海を残してあげられるのか」、「そのために何をすれば良いのか」というテーマは、常に会話の中心にあります。これを達成するためには、まず大人が自らそのメッセージを体現し伝えていく必要があります。
さらに、同実行委員会は各講座に海に関わる多くの専門家を招き、参加者が自身の生活に海の知識を取り入れることを目指しています。日常の中で当たり前の行動を増やすことで、環境に貢献する人が増え、より良い未来を築く手助けになると信じています。
今年度のキャッチフレーズ「さあ、海へ行こう」は、月に一度の講座を通して、参加者に海についての知識を深めてもらうことを意図しています。理想的な未来を描くだけではなく、普段の行動にそれを落とし込んでいくことが、実現可能な目標としての意義を持ちます。海洋教育デザイナー・海族(うみぞく)の仲間たちと共に、未来の海洋環境を学び、行動する一歩を踏み出しましょう。
文化祭当日のプログラムには、ステージプログラム、ワークショップ、海辺のマルシェ、パネル&作品展示、野鳥観察ウォーク、クルーズ、なりきりフォトスポットなど、多彩な企画が盛り込まれています。これらの活動を通し、参加者は海との新たな関係を築くことができるでしょう。
参加は無料ですが、一部のイベントは事前申し込みが必要であるため、詳細は公式ウェブサイトで確認することをお勧めします。様々な世代からの参加者が集まり、多様な視点から海の大切さを考える機会をぜひお見逃しなく。