猛暑と免疫力!夏の体調管理は「猛暑ストレス」対策がカギ!専門医が解説する、勘違いしがちな行動と正しい対策
今年の夏は、記録的な暑さに加えて、ラニーニャ現象の影響で、例年以上に厳しい暑さが予想されています。
キリンホールディングス株式会社が実施した「夏の体調管理に関する調査」では、夏の体調管理を行っている人の約8割が、「夏の体調管理は十分にできていると思う」と回答する一方で、7割以上が夏風邪や夏バテなどの体調不良を経験していることがわかりました。
さらに、約9割の人が「水分補給や紫外線対策などの夏特有の対策だけでは体調管理は足りないと思う」と回答。
専門医の石原新菜先生は、夏の暑さが継続することによるストレスが免疫を低下させることを「猛暑ストレス」と定義し、その対策の重要性を訴えています。
猛暑は体にどんな影響を与える?
気象庁のデータによると、2023年6月~8月の猛暑日は22日間を記録し、平均最高気温も過去5年間で最も高い数値となりました。
今年の夏も、ラニーニャ現象の影響で、昨年と同様に厳しい暑さが予想されます。
この猛暑は、私たちの体に様々な影響を与えます。
体温調節機能の低下
免疫力の低下
疲労感の増加
食欲不振
睡眠不足
精神的なストレス
これらの影響は、様々な体調不良や病気につながる可能性があります。
勘違いしやすい夏の体調管理!
調査結果によると、約7割の人が「猛暑ストレス」を知らず、夏の体調管理は水分補給や紫外線対策などの夏特有の対策に偏っていることがわかりました。
しかし、専門医の石原先生は、夏の体調管理には、これらの対策に加えて、内側からの「免疫ケア」が重要だと強調しています。
勘違いしやすい夏の行動
石原先生は、現代人の夏の体調管理には、いくつかの勘違いがあると言います。
1.
夏だからそうめんなどさっぱりしたものを日々食べる
さっぱりしていて食べやすいですが、栄養価はあまり高くないため、そうめんだけ食べるのはおすすめできません。
栄養価の高い食事も合わせて積極的に摂るようにしましょう。
2.
夏だから水分補給をするために、水をたくさん一気に飲む
水を一気にたくさん飲むことは、水中毒などの危険性があるのでやめましょう。
汗をかくと塩分・ミネラルが不足するため、塩分補給飲料や塩分補給あめなども活用すると良いでしょう。
3.
夜寝る時は冷やしすぎないように、冷房でタイマーをかけて寝る
冷房はつけたまま(27℃〜28℃あたりを推奨)で、春・秋用のブランケットなどをしっかりかけて寝ると心地よい睡眠が取れるようになります。
4.
暑い時間帯に外で運動をする
猛暑の中の運動は、熱中症などの危険性があるので、気温が上がっていない早朝や、ジムや家でもできるエクササイズなどで体を動かすことを推奨します。
内側からの「免疫ケア」がカギ!
夏の体調管理には、外からの対策だけでなく、内側からの「免疫ケア」が重要です。
石原先生は、以下のポイントを挙げています。
規則正しい生活
バランスの取れた食事
十分な睡眠
適度な運動
ストレスを溜めない工夫
特に、食事では、免疫力を高める栄養素を積極的に摂るようにしましょう。
ビタミンC:免疫細胞の働きを助ける
ビタミンE:細胞の酸化を防ぐ
亜鉛:免疫細胞の増殖を促す
ビタミンB群:エネルギー代謝を助ける
また、腸内環境を整えることも重要です。
食物繊維を多く含む食品を食べる
* 乳酸菌やビフィズス菌を含むヨーグルトなどを食べる
まとめ
今年の夏は、例年以上に厳しい暑さが予想されます。
夏の体調管理には、「猛暑ストレス」対策が重要です。
水分補給や紫外線対策などの夏特有の対策に加えて、内側からの「免疫ケア」を意識し、健康な夏を過ごしましょう。