不正検知プラットフォーム
2019-12-05 16:06:47
フィンテック業界に革命をもたらす不正検知プラットフォーム「Detecker」
フィンテック革命を先導する「Detecker」の誕生
近年、サイバーセキュリティの課題はますます増大しており、金融業界はもちろん、オンラインサービスにおいても不正取引のリスクが高まっています。このような事情を受けて、セブン銀行とISIDが共同で設立した合弁会社アクシオンは、不正検知プラットフォーム「Detecker」を提供開始しました。この新たなシステムは、金融分野に限らず、さまざまな業界での安全確保に向けた取り組みとして注目されています。
「Detecker」の背景と目的
不正取引による被害は、金融機関だけにとどまらず、多くのオンラインサービス事業者も直面しています。不正行為の内容は年々巧妙化しており、業界を跨いだ協力が求められています。アクシオンは、セブン銀行が積み重ねてきた不正検知の実績と、ISIDの先進的なFintech技術を融合させ、この問題に対するソリューションを提供することを目指しました。
「Detecker」は、会社の特徴である「点でなく、面で守る」というコンセプトに基づき、異なる業界からのデータを統合的に活用することで不正利用を未然に防ぐ力を発揮します。また、同プラットフォームは、セブン銀行がもたらす金融犯罪対策の知識を駆使し、常に変化する攻撃者の動向に対応する柔軟性を持っています。
技術的特徴
このプラットフォームは、AIを活用した不正検知モデルを搭載しており、企業が提供するオンラインサービスに対する攻撃者の異常な行動を瞬時に察知することが可能です。特に、通常の利用者の行動パターンと比較することで、不自然な動きを的確に捉え、早期の対策を講じることができます。
さらに、不正行為が発生した際には、攻撃情報をリアルタイムで蓄積し、他のプラットフォーム利用者と共有するシステムを導入しています。この「面で守る」アプローチによって、同じ攻撃者からの被害を他の企業が受けるリスクを低減し、業界全体のセキュリティを向上させています。
未来への貢献
セブン銀行とISID、アクシオンの提携は、金融や非金融分野での不正検知ノウハウをシェアすることで、より堅牢なセキュリティ対策を進める一助となります。これにより、金融インフラの安定を図り、持続可能な発展を促進することが期待されています。
また、最近の金融庁の認可を受けた「銀行業高度化等会社」として、アクシオンはその役割を大いに果たすことが求められています。金融だけでなく、社会全体を守るための努力が続けられるでしょう。
このように「Detecker」は、単なる不正検知の枠を超え、業界全体に広がるセキュリティ対策の新たな柱となることでしょう。セブン銀行とISIDの共同プロジェクトが今後どのように様々な分野に展開されていくのか、引き続き注目が必要です。
会社情報
- 会社名
-
株式会社電通総研
- 住所
- 東京都港区港南2−17−1
- 電話番号
-
03-6713-6100