ビィ・フォアードとDHLの調印による脱炭素化への挑戦
2024年8月30日、東京・六本木にある株式会社ビィ・フォアードの本社において、同社と物流大手のDHLジャパン株式会社との間で、温室効果ガスの排出削減に向けた契約が締結されました。今回の契約は、持続可能な航空燃料(SAF)を使用した輸送サービス「GoGreen Plus」に関するもので、両社が共同で環境問題に取り組む第一歩と位置づけられています。
脱炭素化へ向けた取り組みの意義
ビィ・フォアードは、2027年の上場に向けて、環境問題への積極的な取り組みを強化しています。特に、CO2削減とカーボンニュートラルの実現を目指しており、今回のDHLとの契約はその重要な一環です。ビィ・フォアードは207の国と地域と商取引を行い、その多くは海外からの需要によるものです。そのため、世界的に展開しているDHLとの提携は、業務の相乗効果を生むことが期待されています。
さらに、ビィ・フォアードが掲げる「ビィ・フォアードイズム」は、豊かさを生む共存共栄の理念に基づき、企業活動を通じて周囲の人々をも豊かにすることを目的としています。この理念に沿って、事業が広がり、環境への配慮が果たす役割が重要視されています。
GoGreen Plusサービスの詳細
新たに導入される「GoGreen Plus」は、バイオマス由来の持続可能な航空燃料(SAF)を用いています。このサービスは、輸送に伴う温室効果ガスの排出量を最大80%削減することができる、業界初の試みとなっています。これにより、様々な業種の企業が環境に配慮した輸送方法を選択可能になります。
すべてのポチロジサービスに適用
ビィ・フォアードが展開する海外輸送サービス「ポチロジ」は、このGoGreen Plusのサービスをすべての国際航空貨物に適用します。ポチロジは、オンラインでの見積もりから輸送依頼、通関手続き、現地輸送までワンストップで対応し、年間約3万件もの取り扱い実績があります。さまざまなサイズや種類の荷物に対応可能で、引越しなどの大きな荷物も扱うことができます。
この「GoGreen Plus」の導入に関して、利用者へのコスト転嫁はなく、全額ビィ・フォアードが負担します。
両社の意義あるコメント
契約調印式において、DHLジャパン株式会社の代表取締役社長トニー・カーンは、「脱炭素化社会の実現に向けた要求が高まる中で、ビィ・フォアードを支援できることを嬉しく思います」とコメントしました。
一方で、ビィ・フォアードの代表取締役山川博功は、「DHL社との提携が、新興国への輸出業務を行っている弊社にとって、持続可能な取り組みの重要性を新たに認識させるものです。今回の取り組みを通じて、環境負担の軽減とビジネスの拡大を両立させていきたい」と話しました。
環境問題とビジネスの未来
ビィ・フォアードにとって、今回の契約は単なるビジネスの一環ではなく、企業理念に基づく持続可能な未来を築くための重要なステップです。これにより、企業の活動が環境へ及ぼす影響を最小限に抑え、かつビジネスを成長させるという二つの目標を実現する方向に進むことが期待されます。今後の展開に注目です。