WellBear、クロスボーダーM&Aの新プラットフォームを発表
2025年2月20日、WellBear株式会社は、スモールからミドルサイズのクロスボーダーM&A案件に特化した新たなマッチングプラットフォーム「Cross-Border M&A Hub」をリリースしました。
日本企業の海外M&Aの現状
近年、日本企業による海外企業の買収はますます増加していますが、その多くは大企業によるものです。年間およそ500〜600件の買収件数が報告されていますが、スタートアップや中小企業がこの市場に参加するのは依然として難しい状況です。特に、海外M&Aにおいては様々な参入障壁が存在します。言語のバリア、文化の違い、そして実務の高度な難しさなどがその一因です。これにより、中小企業は海外企業との買収交渉が困難であり、多くの場合、対象となる案件が少ないために利益を見込むことができません。
また、M&A後の統合プロセスや外国人のマネジメントも多くの企業にとってハードルとなっています。これらの課題を解決するためには、専門的な知識と経験を持った人材が必要です。
最近の報道によると、政府が自社株を対価にした海外M&Aを推進する可能性があるとのことで、今後は中小企業でも柔軟なスキームでM&Aを実行する機会が増えそうです。
Cross-Border M&A Hubの機能
「Cross-Border M&A Hub」は、WellBearが運営するプラットフォームで、海外企業とのマッチング、デューデリジェンス、契約交渉、PMI(Post Merger Integration)など、包括的にサポートを提供します。このプラットフォームは、北米、ヨーロッパ、中東、アジアなどの地域で活躍する企業向けに、様々な案件を取り扱っています。
特徴1: 中小規模案件に特化
プラットフォームは、数億〜数十億円規模の案件に特化しており、大手銀行では取り扱わないようなスモール〜ミドルサイズの案件を集約しています。多様な業種を取り扱い、サイト上には未公開の案件もあります。
特徴2: 専門家によるサポート
専門知識を持ったプロフェッショナルがマッチングからPMIまで一貫したサポートを行い、言語や文化的なハードルを下げることでスムーズな取引を実現します。
特徴3: グローバルなネットワーク
海外の法務・税務の専門家と提携しているため、現地の法制度や税制に準拠したM&Aを提案することができます。
将来の展望
今後の展開として、アウト・インM&Aへの対応を拡大し、国内企業が海外企業を買収したり、海外の買手企業と交渉したりするニーズにも応えていく予定です。「Cross-Border M&A Hub」は、中小企業の国際展開を支援し、成長を促進する重要なプラットフォームとなるでしょう。
運営会社であるWellBearは、企業がグローバル市場に進出するための橋渡し役となり、さらなる成長を見込んでいます。詳細情報は公式ウェブサイトをご覧ください。
WellBear公式サイト