イスラエル先端防衛テック投資ファンドⅡについて
2025年8月27日、テルアビブと東京を拠点に活動するSpicyCompany Israel Ltdが、イスラエルの先端防衛技術を投資対象にした新たなファンド「イスラエル先端防衛テック投資ファンドⅡ(仮称)」の組成準備を開始したことを発表しました。このファンドの想定運用資産額は2,000万ドル(約20億円)で、今後2030年までの投資を計画しています。
投資対象技術の概要
ファンドの投資対象となる主な領域には、以下の先進技術が含まれています。
- - AI誘導型FPVドローン技術: 自律飛行や編隊制御を備え、リアルタイム処理が可能な戦術型ドローン。
- - ピコサテライト(超小型衛星)プラットフォーム: 地球観測や通信に特化した軽量衛星。
- - 高出力レーザー迎撃システム: UAVやロケット弾に対抗する地上設置型エネルギー兵器。
- - 量子耐性通信システム: 政府や軍用の暗号通信インフラの構築を目指す技術。
- - 自己発電型スマートセンサー: 電源不要で常に監視ができるIoTセンサーネットワーク。
- - サプライチェーン安全保障関連のハードウェア・ソフトウェア: サプライチェーンの脆弱性を軽減するための技術。
ファンドの運用に関する基本方針
日本市場への投資においては、デュアルユース技術を持つ企業、特にスタートアップから中堅企業をターゲットとしています。イスラエルの現場起点技術と、日本の高い製造能力や運用基準との相互補完を目指し、共同研究や販路の開拓を推進します。このような取り組みを通じて、日・イスラエル間の技術成長を促進し、サプライチェーンの強靭化にも貢献することが期待されています。
ファンドのガバナンス
このファンドは、既存のファンドで確立したガバナンスを継承します。具体的には、第三者カストディ機関や独立したファンドアドミニストレーターを通じて、正確な純資産額(NAV)の算定や年次監査を実施します。
代表取締役のコメント
SpicyCompanyの代表取締役である小宮久氏は、今回のファンド設立にあたり、「ファンドⅡでは、イスラエルのスピード感と日本の実装力を結集し、両国の協力による価値創造を最大化することを目指します。投資家保護と運用の透明性を重視し、責任ある資本供給を行っていきます」と述べました。
会社概要
SpicyCompanyは東京都渋谷区に本社を構え、先端技術の投資や防衛、宇宙分野に関わるコンサルティング業務を展開しています。日本国内外の新しい技術をいち早くキャッチし、投資機会を見出す姿勢が今回のファンド設立の背景にもあります。
詳しい情報は、公式ウェブサイト(https://spcg.jp/)または
[email protected]までお問い合わせください。