SCAJ 2025における新たなSDGsへの取り組み
一般社団法人日本スペシャルティコーヒー協会(SCAJ)は、2025年9月に東京ビッグサイトで開催される「SCAJワールド スペシャルティコーヒー カンファレンス アンド エキシビション2025」でのSDGsに関連する新しい取り組みを発表しました。この取組は、コーヒー業界における持続可能性を高め、環境に優しい資源の使用を促進することを目指しています。
SCAJは、これまでにも環境保護に配慮した措置を講じてきました。具体的には、紙製の使い捨てカップを環境に優しい製品に変更したり、バッジケースを回収して再利用する取り組みを行ってきました。これらの活動をさらに進化させるため、SCAJ 2025ではさらに積極的に環境保護に取り組むことを決定しました。
抽出後のコーヒー粉を再利用
新たな試みの一環として、コーヒーの試飲などから出る「抽出後のコーヒー粉」の回収と再資源化が行われます。出展者ブースで発生するコーヒー粉は、専用の回収ボックスを通じて収集されることになっています。本取組を通じて、コーヒー粉は三鷹市の冨澤ファームで発酵され、堆肥として利用される見込みです。この方法によって、焼却廃棄物を削減し、温室効果ガスの削減にも寄与することが期待されます。また、コーヒー粉が土壌に炭素を固定する効果もあるため、環境にプラスの影響を与えることとなります。
紙カップと牛乳パックの再加工
イベント期間中に使用される紙カップは、来場者の協力によって回収されます。洗浄機を使用してすすがれた紙カップは、スタッフによって回収され、リサイクル処理が施される流れになります。計画では、使用される紙カップのうち約30%を回収する目標を立てています。
また、コーヒーを製作する過程で使用される牛乳パックの回収にも取り組みます。参加する出展者による協力により、牛乳パックも洗浄後に回収され、再利用される予定です。出展者には「SDGsパネル」が提供され、持続可能な取り組みを促進します。
SCAJ 2025の概要
SCAJ 2025は、世界中のスペシャルティコーヒー関係者が集まる日本最大級のコーヒーイベントです。20回目を迎える今年は、昨年よりもさらに規模を拡大し、450社以上の企業が出展する見込みです。また、特に注目すべきは、150社が初出展を予定している点です。このイベントは、コーヒー文化の普及に貢献し、特にSDGsに焦点を当てた取り組みにより持続可能な社会を築く一助を目指しています。
結論
SCAJ 2025でのSDGsに関する取り組みは、コーヒー愛好者や業界関係者が参加することによって、環境保護への意識を高め、持続可能な未来を築く活動へとつながります。コーヒー文化を愛する人々と共に、このイベントは新たな可能性を切り開くことでしょう。