大阪湾岸エリアでタワーマンションの高利回り物件が続々登場

タワーマンションの賃貸利回りに関する最新調査

株式会社マーキュリーが発表した最新の調査結果によると、タワーマンションの賃貸市場では利回りが10%を超える物件が増えており、特に大阪の湾岸エリアが注目を集めています。本記事では、最近のデータを基に高利回り物件のトレンドを詳しく解説します。

タワーマンションの魅力とは

不動産市場が高額化する中で、タワーマンションは「売ってよし、貸してよし」という特性を持ち、投資物件としての資産価値が高まっています。特に新築価格を上回る価格での売却が可能な物件が増えていますが、一方で賃貸市場でも高い利回りを実現することができるのかが焦点となります。

高利回り物件のデータ分析

当社が展開している「Realnetマンションサマリ」を用いた分析では、1年間に賃貸流通した物件の平均表面利回りを算出しました。その結果、最も高い利回りを記録したのは、東京23区の江東区にある「豊洲シエルタワー」で、11.5%に達しました。ランキング内で利回り10%以上の物件は6物件、9%台は17物件、8%台は29物件と、全体的に利回りの高い物件が多いことが分かりました。

エリア別の利回り分布

ランキングでは、東京都江東区の物件が上位に並んでいる一方で、大阪市西区からは8物件がランクインしています。大阪市全体では20物件が上位に名を連ね、特に都心部ながらも利回りが高い物件が分散して供給されていることが確認されました。

物件の築年数と利回り

興味深い点として、ランキング中の物件の多くは築20年前後で、最も新しい物件でも築10年を経過しています。これは、新築時の価格が比較的安価だった物件が依然として高利回りを実現していることを示しています。例えば、2015年に竣工した物件であっても、賃貸流通時の賃料が新築時の価格と大きくかけ離れているため、高い利回りを確保できています。

投資戦略としてのタワーマンション

タワーマンションの賃貸市場における高利回り物件のトレンドを見てきた中で、需要と供給のバランスが重要であることが判明しました。新築分譲時の価格と現在の賃料相場を考慮することで、これから賃貸物件を検討する投資家にとっては有益な選択肢が増えることでしょう。特に、価格が安かった時期にタワーマンションを購入していた方々には、「貸す」という選択肢が一つの戦略として考えられます。