中国スマホ市場動向
2018-05-08 09:10:03
中国のスマートフォン市場、2018年第1四半期に過去最大の低迷を記録
中国のスマートフォン市場動向
2018年の第一四半期、中国のスマートフォン市場は過去最大の8%の前年比減少を示しました。世界最大のこのマーケットが低迷している背景には、消費者の買い替えサイクルの長期化が影響していると、Counterpoint社のリサーチディレクター、James Yan氏は指摘しています。
携帯ベンダーの在庫調整も影響しており、特にベゼルなしモデルが普及している中で、そのような新しいモデルが少なかったことが出荷数量の減少につながりました。現在、中国のスマートフォン市場では、多くのベンダーがリーズナブルな価格帯のベゼルなしモデルを投入し、中位セグメントの差別化を図っています。
メーカー別シェアの状況
市場シェアを見ると、Huaweiが22%で首位を占め、その後にOPPO(18%)、vivo(16%)が続いています。特にHuaweiのHonorブランドは、ネット販売の比率が2/3を占めるなど成功を収めています。また、Huaweiは人気のNovaシリーズを大規模にプロモーションしており、販売台数を伸ばしています。
一方で、OPPOとvivoは、この四半期の主要プレーヤーとして1/3の市場を占めていますが、彼らの成長率は鈍化しています。これは新製品の投入がなかったためで、今後は新機種の発表が期待されています。
計画される新機種とデザインの進化
特に注目されるのは、ノッチディスプレイを採用した機種の登場です。複数のトップブランドがこのデザインを取り入れ、市場の差別化を図っています。これにより、価格面でも、現行の高価格帯からより手の届きやすい価格帯へと浸透することが期待されています。さらに、vivoは既に指紋センサーを搭載したモデルを市場に送り出しています。
XiaomiとAppleの業績
Xiaomiはこの四半期で前年同期比51%の成長を達成し、中国内で最も急成長を遂げた携帯ベンダーとなりました。店舗を増やし、積極的なプロモーションを展開したことが、成功の要因です。AppleもiPhone Xの人気が高まり、前年同期比で32%の成長を見せています。根強い需要が続く中、次のプロモーションでさらに売上を伸ばすと期待されています。
購入サイクルの変化
Appleに関しては、過去2年間更新されていないユーザーが多くを占めているため、今後の販売増加が見込まれます。機種変更の動きが始まっており、次の四半期が特に重要な時期になるでしょう。
このように、中国のスマートフォン市場は、ベンダー同士の競争と消費者行動の変化から、目が離せない動向を見せており、今後もさらなる進展が楽しみです。市場レポートに関する詳細は、Counterpoint国際調査会社のInsightsポータルでご覧ください。
会社情報
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Counterpoint Technology Market Research Limited
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- 20F Central Tower, 28 Queen’s Road Central, Hong Kong
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