バルビオン・コンサルティング、新サービスを開始
バルビオン・コンサルティング株式会社は、AIを活用した企業の出資や買収において、誇張された情報や実態の不透明さから生じるリスクを評価し、回避するための特化型サービス「AIウォッシング・デューデリジェンス (DD)」を発表しました。このサービスは、M&A(合併・買収)やスタートアップへの投資において、特に「見せかけAi」つまりAIウォッシングのリスクを評価・最小化することを目的としています。
AIウォッシングとは?
AIウォッシングという用語は、M&Aの際に対象企業が持つAI技術の役割や能力、価値創出への貢献度が実際の状態よりも誇張されたり、曖昧に表現されたりする状態を指します。この言葉は、環境への配慮を装う「グリーンウォッシング」から派生したものであり、最近ではテクノロジー業界や金融界で、企業価値を不当に上昇させる行為として強い警戒の対象となっています。
市場の背景
調査機関Gartnerによると、2027年末までにエージェント型AI関連プロジェクトの40%以上が中止される可能性があるとのこと。実際に、数千のAIベンダーが存在するものの、その中で実行可能な能力を有する企業は100社程度にとどまるという分析もあります。このような背景から、AIに関する訴訟も増加しており、米国では2024年においてAI関連の証券集団訴訟件数が倍増すると予測されています。また、日本でもAIの誇張によるビジネス面での影響が顕在化してきています。
AIウォッシングのリスク
バルビオン・コンサルティングが定義したAIウォッシングのリスク類型には、主に3種類があります:
1.
AI誇張型 - API依存の実態を無視し、自社のAI技術であるかのように誇張する行為。
2.
AI不在型 - 実は人手作業だったり、従来のルールベースの技術をAIとして誤認させる行為。
3.
実績粉飾型 - 売上を虚偽の取引で計上し、実績を誇張する行為。これらによって、投資先の価値や収益性を誤って評価するリスクが生じます。
どのようなサービスを提供するのか
「AIウォッシングDD」は、投資を考える際に対象企業のAIウォッシングリスクを評価することに特化しています。このサービスは次の3つの特徴を持っています:
1.
ビジネスDDを補完 - 時代の先端を行くAIの特性を理解し、ビジネスデューデリジェンス(BDD)の限界を克服します。
2.
三位一体の検証 - 戦略コンサルタント、AIエンジニア、M&Aアドバイザーで構成されたチームが協力して、技術と業績の真実性を評価します。
3.
客観的証跡の分析 - 独自のフレームワークを用いて、主観的な説明に頼らず客観的なデータを収集し、リスクを明確化します。
本サービスのメリット
このサービスは、AIを活用した企業への投資を行う際、正確な情報に基づいた判断材料を提供することで、企業側にとっても投資家にとっても透明性のある取引を促進します。企業の真の成長潜在能力を正しく理解することで、M&Aや出資の成否を改善できます。
本サービスを利用する対象者
このサービスは、単にAI企業への出資・買収を検討している企業にとって意味を持ちます。特に、経営企画や投資チームがAIを核にした戦略を模索している場合や、重大な投資に対するガバナンスを強化したい意思決定者にとって意義深いものです。
今後の展望
バルビオン・コンサルティングの「AIウォッシングDD」は、投資決定の精度向上を通じて、AI市場を活性化し、全体的な企業価値の向上へ貢献することを目指しています。AI分野における新たな投資文化の醸成に寄与し、企業の持つ潜在能力を引き出す手助けとなるでしょう。正確な情報とリスク評価が整った上で、健全な取引が進行することで、産業の変革を促進することが期待されます。