日中翻訳エンジンの進化
2018-05-09 15:00:25

進化した日中翻訳エンジンが実現する新たなビジネスコミュニケーション

深層学習による新たな日中翻訳エンジン



株式会社みらい翻訳は、国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)との共同研究の成果として、深層学習技術を利用した新しい日中(日本語・中国語)機械翻訳エンジンの開発を発表しました。この新技術は、書き言葉系に特化したものであり、ビジネスシーンでの実用性を重視しています。さらに、都科摩〔北京〕通信技術研究中心有限公司の協力も得て、中国語解析の開発が行われています。

新翻訳エンジンの特徴


従来の統計モデルによる機械翻訳と比較し、今回のニューラル機械翻訳エンジンは幾つかの重要な改善が実現されています。特筆すべきは翻訳精度の向上で、特にビジネス文書において、より正確な翻訳が行えることです。この技術により、企業間のコミュニケーションがスムーズになり、業務の効率化が期待されています。

市場背景とニーズ


日本経済において中国との取引はますます重要性を増しています。統計データによれば、対中取引は輸出入額や直接投資額においても堅調に推移しています。これに伴い、日中間のビジネスコミュニケーションのニーズが高まっており、翻訳の必要性も増加しています。市場の要望に応える形で、みらい翻訳は深層学習を用いた翻訳エンジンの開発に取り組んできました。

デモと今後のサービス提供


今回開発されたエンジンは、みらい翻訳の公式サイトでデモ体験が可能です。また、Mirai TranslatorTMという企業向け機械翻訳サービスにもこの新技術が組み込まれ、今夏以降のサービス開始が予定されています。ユーザ辞書機能があり、顧客固有の表現に対応したカスタマイズも可能です。これにより、企業は自身のニーズに合った翻訳ができるようになります。

翻訳の精度向上の具体例


新たに入れられたニューラル機械翻訳エンジンでは、実際にビジネス文書を用いて翻訳精度の評価が行われました。結果として、例えば中国語から日本語への翻訳では、従来の統計的機械翻訳と比べて翻訳精度が大幅に向上し、粗読率が60%に達しています。また、日本語から中国語への翻訳でも、粗読率は80%を超え、これまで以上に理解しやすい結果が得られました。

ビジネスシーンでの活用事例


製造業においては、充実した日本語文書を持つ日本企業が、中国の現地法人に情報を共有する場合にこの翻訳エンジンが役立つでしょう。特に製造マニュアルや業務指示書などの書類が中心であり、中国法人での情報不足を補うことが可能です。このように、大量の翻訳を効率よく行うことで、スムーズな業務運営が期待されます。

結論


みらい翻訳の深層学習による日中機械翻訳エンジンの開発は、ビジネスコミュニケーションの新たな可能性を広げます。ニーズに応じた高精度な翻訳の実現は、これからの国際的なビジネス展開において大きな助けとなるでしょう。

会社情報

会社名
株式会社みらい翻訳
住所
東京都渋谷区渋谷二丁目22番3号渋谷東口ビル 2F
電話番号

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