航空の脱炭素を切り札、SAFの最新動向
航空産業の持続可能な未来に向けた鍵となるのがSAF(持続可能な航空燃料)であり、これをテーマにしたセミナーが2025年10月16日に開催されます。このセミナーでは、アイシーラボの室井髙城氏が講師を務め、SAFの製造技術や導入ロードマップ、ならびに政策動向に関する詳細な情報が提供されます。参加者は国内外の最新プロジェクトの事例やコスト分析を通じて、SAFの実装に向けた展望を知ることができます。
SAFの必要性
航空機の電動化が困難な中、航空燃料はバイオマスや再生可能エネルギーからの製造が不可欠です。日本でも廃食油からのSAF製造が始まり、国内外で新たな製法や技術が模索されています。
セミナーの講義内容
講義の内容は多岐にわたり、航空燃料の規格と規制からバイオマスを元にした製法、さらにはCO2と再生可能水素を利用した製造技術に至るまで、幅広くカバーします。具体的には、以下の項目が議論されます。
1.
航空燃料に関する基礎知識
- 航空燃料の規格と規制について
2.
バイオマスからの製造プロセス
- 油脂や廃食油を用いたSAF製造
- バイオエタノールや廃材からの製造法
- 都市ゴミを利用した製法
3.
CO2と水素を使った製造技術
- メタノールからSAFの製造
- FT合成および逆シフト反応のメカニズム
4.
SAFの導入と実装
- SAF導入のためのロードマップ
- 各製造コストの比較
5.
プロジェクトの動向
- 海外および日本国内でのSAF関連プロジェクトの進行状況
この他にも、参加者との質疑応答や名刺交換の時間が設けられ、人的ネットワークの構築や新たなビジネスチャンスを創出する機会も提供されます。
受講方法と料金
参加者は会場受講、ライブ配信、またはアーカイブ配信から受講形態を選ぶことができ、受講料もリーズナブルに設定されています。具体的には、個人の参加費は37,330円(税込)で、2名以上の申込者には割引が適用されます。地方公共団体所属の方には特別料金も用意されており、より多くの方に参加していただけるよう配慮されています。
セミナー終了後には、講師への質問やお取り次ぎも受け付けています。これにより、参加者は講師との直接的なコミュニケーションを図ることができ、知識を深める良い機会となります。
JPIについて
日本計画研究所(JPI)は、半世紀にわたり「政」「官」「民」の知の懸け橋となり、国家政策やナショナルプロジェクトの推進を支える情報を提供してきました。今後も持続可能な航空燃料の導入をはじめ、様々な分野での情報交流を促す活動を続けて参ります。
まさに、航空業界の脱炭素化は未来に向けた大きな挑戦ですが、SAFを通じてその道を切り拓く努力が求められています。ぜひ、10月16日のセミナーに参加し、未来の航空を共に考えましょう。