株式会社マリ、NEDOのスタートアップ支援事業に採択 - 非接触医療機器の実現へ

株式会社マリ、NEDOの支援事業に採択



京都市に本社を構える株式会社マリは、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が実施する「2021年度研究開発型スタートアップ支援事業」において、非接触医療機器に関する事業が採択されたことを発表しました。この採択は、同社が目指す「睡眠時無呼吸症候群(SAS)」に対する完全非接触の診断・治療法の提供に対する大きな一歩となります。

支援事業の詳細



今回の助成事業は、シード期の研究開発型スタートアップに対する事業化支援の一環として行われており、マリは最大2億円の支援を受けることが決定しました。支援の条件には、認定ベンチャーキャピタル(VC)であるMedVenture Partners社からの出資も含まれています。

さらに、2023年1月には京都大学イノベーションキャピタル及びKIRIN HEALTH INNOVATION FUNDからの増資も完了しており、資金面でも万全な体制が整っています。これにより、マリは「睡眠時無呼吸症候群の革新的非接触医療機器」事業を推進していくことが可能となります。

目指す医療機器の内容



同社が開発を進める医療機器は、非接触センシングと非接触刺激を組み合わせた革新的なもので、従来の診断方法に比べて患者への負担が大幅に軽減されることが特徴です。睡眠時無呼吸症候群は多くの人に影響を及ぼし、適切な治療が必要ですが、従来の検査は侵襲的であり敬遠されがちです。マリのアプローチは、患者が安心して受けられる治療法を提供することを目指しています。

期待される影響



マリの非接触医療機器が実用化されれば、多くの患者が診断を受けやすくなり、適切な治療へと繋がることが期待されます。また、京都大学やKIRIN HEALTH INNOVATION FUNDからの支援を受けることで、研究開発にも加速がかかり、医療現場におけるさらなるイノベーションが促進されるでしょう。

会社概要



株式会社マリは、2017年11月に設立され、非接触センシング技術の利用を通じて睡眠呼吸障害の診断・治療に特化した医療機器の開発を行っています。また、ミリ波レーダを活用したヘルスケアモニターの開発、製造、販売も手掛けており、技術ライセンス事業も展開しています。

所在地は京都市下京区に位置し、先進的な研究開発が行われています。今後の事業展開に注目が集まる中、株式会社マリはさらなる成果を挙げることが期待されます。

会社情報

会社名
株式会社マリ
住所
京都府京都市下京区中堂寺粟田町91京都リサーチパーク9号館104号室
電話番号
075-315-8997

トピックス(科学)

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