マネックス証券と三田証券が提携、公開買付業務の新たな展開へ
金融業界での競争が激化する中、マネックス証券と三田証券が新たに提携し、公開買付代理人業務を共同で進めることが発表されました。この提携によって、両社はそれぞれの強みを最大限に活かし、公開買付けを行う企業に対してよりスムーズなサポートを提供することが期待されています。
提携の背景と目的
三田証券は、2007年から公開買付けに関するアドバイザリー業務を展開し、累計で29件の公開買付代理人業務を手掛けてきました。また、上場企業間の公開買付けだけでなく、主幹事証券会社を持たない外国法人やファンド、自己株の公開買付け、さらには敵対的TOBといった事案においても広範な経験を有しています。これに対し、マネックス証券は、特に個人株主へのアプローチで強い営業基盤を持ち、エンゲージメント投資ファンドの設立やアクティビストフォーラムの開催など、株主アクティビズムの分野でも注目を集めています。
しかし、三田証券は富裕層向けのビジネスを主に展開しているため、証券口座数は限られており、公開買付けによる口座開設業務の迅速化が求められています。そこで、マネックス証券との提携により、個人株主、法人株主、さらには非居住者株主など、様々な株主対応を連携で行うことで、業務の効率化を図ることが可能となります。
新たなビジネスチャンス
この提携によって、特に個人株主が多数存在する企業が公開買付けを行う際には、両社の優れた営業基盤を活用し、公開買付代理人業務を効率的かつ迅速に進めることができます。また、提携によって期待される効果の一つに、マネックス証券への問い合わせの増加が挙げられています。マネックス証券は日本の株主アクティビズムの発展にも力を入れており、今後はさらなるビジネス機会の拡大が見込まれています。
会社概要
この提携は、両社にとって大きなビジネスチャンスを生み出すものと考えられています。今後は、効率化された公開買付け業務を通じて、より多くの顧客にサービスを提供していくことが期待されます。
マネックス証券は、1999年に設立され、現在は東京都港区に本社を置いています。資本金は122億円で、株式はマネックスグループ株式会社が上場しています。一方、三田証券は1949年に設立され、東京都中央区に本社を構えています。資本金は5億円です。両社は今後も共同して、金融サービスの進化に寄与していくことでしょう。
詳細な業務実績やサービス内容は、三田証券の公式ウェブサイトで確認することができます(
三田証券ウェブサイト)。