日本BDが進化させた「BDファシール(TM)オプティマシステム」
日本ベクトン・ディッキンソン株式会社(以下、日本BD)の新製品、閉鎖式薬物移送システム「BDファシール(TM)オプティマ システム」が、2024年11月12日に発売されます。この新システムは、医療現場での安全性と効率の向上を目指し、医療従事者が直感的に使用できる設計が特徴です。本記事では、この製品の特長や背景、そして今後の医療現場への影響について詳しく解説します。
新たに進化したシステムの概要
日本BDは、1994年に初めて「BDファシール(TM)システム」を市場に投入して以来、「Nothing in & Nothing out(入れない、出さない)」というコンセプトを掲げ、閉鎖性や無菌性の追求に努めてきました。この新型システム「BDファシール(TM)オプティマ」は、その理念を受け継ぎ、薬剤調製や投与における安全性をさらに向上させています。
閉鎖性を確保したデザイン
この新システムは、NIOSHテストプロトコル2015に基づく薬剤露出試験で閉鎖性基準をクリアしました。さらに、アメリカ食品医薬品局(FDA)のガイダンスに準拠した外部試験では、無菌性を最大168時間維持できることが確認されています。臨床現場での比較研究によると、ハザーダス・ドラッグ(危険薬剤)による表面汚染は46%減少したとの報告もあります。
人間工学に基づいた使いやすさ
「BDファシール(TM)オプティマシステム」は、人間工学に基づく設計により、医療従事者にとって使いやすさが重視されています。直感的な使用を実現するためのストレートプッシュ接続が可能になり、接続時に向きを確認する必要がなく、針刺し防止設計も施されています。このように、特別なトレーニングなしでも簡単操作が可能であり、業務の効率化にも貢献することを目指しています。
医療現場における安全性と効率性の向上
日本BDは、CSTD(閉鎖式薬物移送システム)のパイオニアとして、医療現場での職業的な暴露対策に取り組んできました。この新たなシステムは、医療従事者や患者の安全を守り、より効率的な業務運営を可能にします。「明日の医療を、あらゆる人々に(TM)」をテーマに掲げる日本BDは、今後も医療現場の進化に寄与するため、より革新的な技術開発を続けていくでしょう。
まとめ
BDファシール(TM)オプティマシステムの登場は、医療現場における薬剤の安全な取り扱いと効率的な運用を実現する大きな一歩です。日本BDは、これまでの経験と技術を活かし、今後の医療現場の安全性向上に向けて尽力していきます。医療従事者の労働環境を改善し、患者にとっても安心な医療を提供するため、この新システムがどのように貢献するのか、今後の展開に注目が集まります。