TIS株式会社が新たにOTセキュリティコンサルティングサービスを開始
2024年11月5日、TIS株式会社はOTセキュリティコンサルティングサービスの提供を開始することを発表しました。このサービスは特に工場や製造業のサイバーセキュリティ対策を強化することを目的としており、需要の増加が見込まれる分野です。
注目されるOTセキュリティの背景
従来、製造業は外部ネットワークから隔離された状態で内部ネットワークを利用していましたが、デジタルトランスフォーメーション(DX)やスマートファクトリーの進展により、外部との接続が進んでいます。この変化は生産性の向上に寄与する一方で、サイバー攻撃のリスクを孕んでいます。生産ラインが外部からの攻撃を受けた場合、稼働停止や情報漏洩の危険性が高まります。これに伴い、OTセキュリティ対策が企業にとって必須の課題として浮上しています。
TISのワンストップサービス
TISのOTセキュリティコンサルティングサービスは、企業が抱えるリスクを評価・分析し、具体的な対策を提案する点が特徴です。企業ごとの現状を把握し、課題を明確にした上でセキュリティ戦略を策定・実行します。特に、セキュリティアセスメントから具体的な対策の導入までを一括して支援できることが他の企業との大きな違いです。
サービス内容
具体的には、以下のようなメニューが用意されています:
- - セキュリティアセスメント:現在の対策状況や課題を把握し、セキュリティ向上に向けた計画を立案。
- - セキュリティ対策ソリューション導入・運用支援:通信制御や資産管理の強化、脆弱性診断など具体的な対策を実施。
- - レジリエンス強化支援:インシデント対応やセキュリティ教育を通じて強固なセキュリティ体制を構築。
- - セキュリティガバナンスの構築と運用支援:OT関連規定の整備、FSIRTの構築など、企業の継続的な対策を支援します。
産業分野での信頼と実績
TISは、産業やインフラ分野での豊富な支援実績を有しています。特に、工場DXを進める中でセキュリティ戦略の構築・実行を支援しており、信頼性の高い品質を確保しています。この分野において、工場の安定稼働を維持するためのFSIRT(Factory Security Incident Response Team)の構築も行っています。
サイバー攻撃への備え
インターネットを介した粗雑なサイバー攻撃から企業の安全性を確保し、事業継続性を向上させるために、経験豊富なセキュリティ専門家が対応にあたります。システムインテグレーターとしての技術力や、クラウドサービスプロバイダーとしての知見を融合することで、OT環境の自由度とセキュリティ対策の強化を両立させています。
今後の展望
TISは、「OTセキュリティコンサルティングサービス」の導入に加えて、BCP(事業継続計画)作成支援やOTデータ活用の促進など、産業や社会インフラ分野のニーズに応じた多角的な提案を行っていく予定です。製造DXや工場DXの推進を支援し、企業の成長戦略と持続可能な発展に貢献していきます。
TISについて
TISは、金融、産業、公共などの多様な業種に対し、3,000社以上のビジネスパートナーと連携し、成長戦略を支えるITを提供しています。50年以上にわたる業界知識を武器に、日本およびASEAN地域で共創するITサービスを展開しています。今後も、ITを通じて社会課題の解決に向けた取り組みを続けていく所存です。