岩崎ノ鼻灯台の美しさを守るボランティア活動
2025年10月、富山県高岡市伏木地区に位置する岩崎ノ鼻灯台周辺で、4年ぶりにボランティアによる伐採・整備事業が行われました。この取り組みは、地元のコミュニティが中心となり、灯台周辺の景観維持を目的としています。
イベントの開催背景
今回のイベントは「海と日本プロジェクト」の一環として行われ、地域の海の記憶を掘り起こし、灯台を中心にした新たな海洋体験を創造する試みの一部です。日程は2025年10月11日(土)と12日(日)で、総勢106名のボランティアが参加しました。この活動は、今後の持続可能な観光振興にも寄与すると期待されています。
美しい灯台の魅力
岩崎ノ鼻灯台は「桜の灯台」とも称され、2017年には「恋する灯台」に選ばれた歴史を持ちます。灯台からは能登半島や富山湾、立山連峰の雄大な景観が望め、地域の宝とも言える場所です。しかし、長年放置されていた周囲の雑木や竹が影響し、眺望が妨げられていました。
伐採・整備事業の具体的な内容
初日:市民ボランティアの活躍
11日には、55名の市民ボランティアが集まり、雨が降り出しそうな曇り空の下で作業を開始しました。地元の支援者からの励ましを受け、参加者たちはチームに分かれて雑木の伐採や除草を行いました。約2時間の作業で、やがて景観が改善されていく様子に、参加者たちも多くの喜びを感じていました。
2日目も大盛況
12日は気温が30度近くに達し、黙々と作業を続ける中で、前日の参加者に加え新たなボランティアが集まりました。高齢者から若手社員まで、幅広い世代が協力し合う姿が印象的でした。作業を通じて、地域の連携と協力の重要性が改めて強調されました。
今後の活動と地域振興
岩崎ノ鼻灯台の利活用プロジェクト実行委員会は、今回を契機に年に一度の恒例行事として、この整備事業を継続していく方針です。灯台が持つ文化的価値を守り、地域振興へと結びつける取り組みは、今後ますます地域の重要な課題として取り組まれることでしょう。具体的には、関係者によるワークショップを通じて、灯台の持続可能な利活用計画を検討していく予定です。
まとめ
岩崎ノ鼻灯台は地域の誇りであり、地元の人々にとって特別な存在です。今回の伐採・整備事業は、地域の協力によって成り立ち、今後の灯台の価値を一層高める重要なステップとなります。灯台の美しさを次代に引き継ぐため、これからも地域の人々の参加が求められています。