遺族の心に寄り添う、新しい形のグリーフケア「ストーリーベア」

遺族の心に寄り添う、「ストーリーベア」

三和物産株式会社が提供する「ストーリーベア」は、大切な方を亡くされた方々に寄り添う新しい形のグリーフケアとして注目されています。このユニークなぬいぐるみは、故人の着物を一本のリボン状の糸にして、手編みで仕立てられます。予約販売は2025年9月12日から、応援購入サービス「Makuake」で開始予定です。

なぜ「ストーリーベア」が生まれたのか

多くの遺族は、大切な思い出がつまった着物を捨てることに対して深い罪悪感を抱いています。最近実施されたインターネット調査では、81.6％の人が思い出の着物を捨てることに抵抗を感じると回答しました。三和物産は、このような遺族の声に耳を傾けて「ストーリーベア」を開発しました。

このプロジェクトは「思い出す。抱きしめる。」というコンセプトで、心に残る記憶を形にします。着物をそのまま生かし、抱きしめることのできるぬいぐるみにして、遺族に心の安らぎを提供します。

「ストーリーベア」の製作工程

「ストーリーベア」は、着物をリボン状の糸に戻し、約100日かけて丁寧に手編みされます。この革新的な製作方法により、着物の美しい風合いがそのまま残ります。パッチワークではなく、糸から編むことでほつれにくく、長く愛用できることが大きな特徴です。

小さな「mini」サイズは高さ約30cm、贈り物用の「gift」サイズは高さ約15cm。大きな「big」サイズは約50cmにもなり、抱きしめることができます。これらのサイズは、寄り添うことの大切さを体現しています。

グリーフケアとしての意義

グリーフケアとは、人生における様々な「喪失」に対する心の回復を支えるケアのことです。日本では特に遺族への支援が重要視され、深い悲しみに対する助けとして広く認識されています。遺族は、悲しみによって心と体に影響を受けることが多く、場合によっては「悲嘆障害」として日常生活に支障をきたすこともあるため、適切なサポートが必要です。

「ストーリーベア」は、思い出と共に生きることの大切さを教えてくれます。単なる悲しみを癒すだけでなく、故人との思い出を大切にしながら新しい生き方を見つける手助けをします。