ステート・ストリート、国内初のETF上場を実現
2025年11月19日、東京証券取引所において、ステート・ストリート・インベストメント・マネジメントが新たに5本の国内籍上場投資信託(ETF)を上場したことが発表されました。この上場は、日本市場に向けた革新的なソリューションの提供を強化し、国内の個人投資家や機関投資家へのサービス展開を加速する重要な一歩です。
ステート・ストリート・インベストメント・マネジメントの日本法人の代表である越前谷道平社長は、「ETF投資のパイオニアとして、日本の投資家のニーズに応えるため、国内籍ETFの提供を始められたことを誇りに思います。これは、我々の約25年にわたる日本市場での活動の中で、変化する投資家のニーズに応えるための大きなステップです。」と述べています。
提供されるETFとその特徴
今回上場されたETFは、以下の5本です。
- - ステート・ストリート・スパイダーゴールドETF(為替ヘッジなし)
- 東証コード: 447A
- 信託報酬(税抜): 0.170%
- 信託報酬(税込): 0.177%
- - ステート・ストリート・スパイダー ゴールドETF(為替ヘッジあり)
- 東証コード: 448A
- 信託報酬(税抜): 0.170%
- 信託報酬(税込): 0.177%
- - ステート・ストリート・スパイダー S&P 500® ETF(為替ヘッジなし)
- 東証コード: 449A
- 信託報酬(税抜): 0.0275%
- 信託報酬(税込): 0.03025%
- - ステート・ストリート・スパイダー S&P 500® ETF(為替ヘッジあり)
- 東証コード: 450A
- 信託報酬(税抜): 0.0275%
- 信託報酬(税込): 0.03025%
- - ステート・ストリート・スパイダー S&P 500®高配当ETF(為替ヘッジなし)
- 東証コード: 451A
- 信託報酬(税抜): 0.1060%
- 信託報酬(税込): 0.1096%
この5つのETFは、低コストでの分散投資戦略へのアクセスを提供し、既存の米国籍の重複上場ETFや公募投資信託に対する選択肢を増やすことを目指しています。特に金投資においては、技術的な背景や業界の変化に対応して、安定した利回りを求める投資家にとって魅力的な選択肢となるでしょう。
日本市場における重要性
ステート・ストリート・インベストメント・マネジメントは、グローバルで約5兆4,500億米ドルの運用資産を持ち、世界第4位の資産運用会社です。その中で、日本市場のニーズを解決するため、運用戦略を進化させる決意をしています。同社の最高事業責任者(CBO)のアンナ・パグリア氏は、「今回のETF上場は、過去の成功を背景に、新たな金投資のソリューションを日本の投資家に提供できる機会となります。」と語っています。
さらに、ワールド・ゴールド・カウンシルのシニアマーケットストラテジスト、ジョセフ・カバトーニ氏は、「金は、特に現在の日本において、インフレが続く中でポートフォリオにとっての重要な資産です。」と述べており、今回のETF新規上場への期待を寄せています。
今後の展望
今回の国内籍ETFの上場は、ステート・ストリートの日本市場に対するコミットメントを示すものであり、投資家に向けた革新と投資の選択肢を拡大する契機となります。これにより、多様なニーズに応える商品群を揃え、日本市場での位置づけを強化していくことでしょう。
日本の投資家にとって利便性の高い新たな投資商品として、ETFが果たす役割に期待が寄せられています。今後、さらなる商品展開やサービスの向上が進む中で、ステート・ストリートの動向から目が離せません。