首都圏の中古マンション価格が14カ月連続上昇中！特に東京23区は最高額を記録

首都圏における中古マンションの価格動向

最近の不動産市場は価格の上昇が続いており、特に首都圏での中古マンションの価格動向が注目を集めています。アットホーム株式会社の調査によると、2025年9月時点で、首都圏の中古マンション1戸あたりの平均価格は4,835万円に達しました。この価格は、前年同月比および前月比ともに14カ月連続での上昇を示聴しており、市場の完全な回復を示す嬉しいニュースとなっています。

価格上昇の背景

東京都内では特に目を引くのが、東京23区を含むエリアの価格上昇です。ここでは2017年1月以降の最高額を更新しており、特に東京23区の価格は、2017年の時点の2倍以上に達しています。これは、都心におけるマンション需要が高まっていることを示唆しています。

さらに、東京都とその周辺地域である神奈川県、埼玉県、千葉県を含むこれらのエリアの上昇は、特に若いカップルやファミリー層の住まいを求める動きが影響していると考えられます。利便性の高い立地や、学校へのアクセスのよさが重視されており、安定した需要が価格を押し上げているのです。

エリア別の動向

価格動向をエリア別に見ていくと、首都圏では特に東京23区の価格が顕著に上昇しています。例えば、横浜市や川崎市、千葉県西部のエリアでも同様の傾向が見られ、全体で1%を超える上昇が確認されています。一方で、埼玉県や神奈川県の一部エリアではわずかながらの下落も観測されています。

特筆すべきは、首都圏外の各都市でも価格が上昇していることです。大阪市は8期連続で上昇を続けており、札幌市、京都市、神戸市、福岡市でも最高額を更新と、全国的な物件の高騰が見て取れます。

調査内容および定義

この調査は、アットホームで消費者向けに公開された中古マンションを対象に行われました。物件は適宜ユニーク化されており、1戸あたりの平均登録価格は「価格」として扱われています。また、物件のサイズに応じて、さまざまなニーズに合った住居が分けられています。30㎡以下の物件は「シングル向き」、30㎡から50㎡以下が「カップル向き」、50㎡から70㎡以下が「ファミリー向き」、そして70㎡を超える物件が「大型ファミリー向き」とされ、多様な選択肢が提供されています。

まとめ

首都圏での中古マンション価格の上昇は、明確なトレンドとして顕在化しています。今後もこの価格上昇傾向が続くのか、あるいは価格安定に向かうのか注視していく必要があります。また、市場の需給バランスがどのように変化していくのか、今後の動向に期待が寄せられます。特に不動産を検討中の方にとっては、これらの動向を把握することが重要となってきます。物件選びの際には、ただ価格だけでなく、立地や生活環境にも十分注意を払う必要があります。