若手向け量子技術プログラム「Q-Quest GROW」の始動
はじめに
JellyWare株式会社は、量子技術に興味を持つ若手人材を対象にした新たなプログラム「Q-Quest GROW」を2025年8月に立ち上げることを発表しました。このプログラムは、経済産業省が支援するAKATSUKIプロジェクトに基づき、東海・九州エリアに在住または通学・通勤している15歳から30歳未満の方を対象としています。目指すのは、量子コンピューティング技術を活用したプロトタイプ開発を通じて、実践的なスキルを身につけることです。
量子技術の重要性
量子技術は多様な分野でのイノベーションを促進する可能性があり、物流、創薬、金融など様々な業界での利用が進んでいます。しかし、こうした技術を理解し活用できる人材を育てることは急務であり、それらの人材の裾野を広げることが重要です。
JellyWareは、量子技術を活用する新たな世代の若手人材を育成するために、量子コンピュータの基礎から応用までを学べる「Q-Quest」を展開してきました。今後は新たに「Q-Quest GROW」を開始し、学生や若手社会人を対象に実践的な教育を提供していきます。
Q-Quest GROWの概要
「Q-Quest GROW」は、「量子コンピューティング×未来の挑戦者の育成」をテーマにしたプログラムです。参加者は、量子アニーリング技術やプロトタイプ開発の基礎を学び、地域の社会課題に対してどのようにソリューションを開発できるかに挑戦します。プログラムは、インプットとアウトプットの両方を通じて、参加者に必要なスキルを身につけさせることを目的としています。
プログラムの特徴
本プログラムは、3つのステップで構成されています。量子技術の学習ハードルを下げながら、未踏事業や新規事業の開発ができる人材を育成します。まずは、量子技術に関する基礎知識を習得し、その後、プロトタイプ開発に必要なスキルを実践的に学ぶことができるよう設計されています。
プログラム構成
「Q-Quest GROW」は、約6ヶ月間のプログラムで、インプットプログラムとプロトタイプ開発、そして成果発表を行うデモデイから成り立っています。インプットプログラムでは、量子アニーリングについて学び、選抜されたチームはプロトタイプを開発する過程を経て、最終的に行われるデモデイで成果を発表します。各チームには、最大40万円の開発支援金が提供され、必要なサポートが行われます。
実施期間と参加条件
プログラムは2025年8月23日から2026年2月8日まで実施されます。地区は九州(福岡、大分、長崎、熊本)と東海(愛知、岐阜、三重)で、対象年齢は15歳から30歳未満の大学生や高校生に設定されています。参加費用は無料ですが、交通費は参加者の自己負担となります。
応募について
参加者は公式サイトから申し込みが可能で、定員は九州と東海各地区で3〜5チームが予定されています。参加希望者は、指定期間内に申し込みを行う必要があります。また、全国から多くの若手が集まることが期待されています。
まとめ
「Q-Quest GROW」は、未来の量子技術者を育成するための新しいプログラムです。挑戦と学びの場として、興味を持つ若者にとって貴重な経験となるでしょう。量子技術の基盤を築くために、次世代の人材が集まることに期待が寄せられています。このプログラムに参加することで、将来の可能性を広げ、自身のキャリアを切り拓く第一歩を踏み出しましょう。